海外FXはなぜ人気なの?
FXという投資分野の人気は年々高まっており、それと相まって海外FX会社の口座開設者も年々増えている。海外FX会社各社は、市場全体で日本人顧客が順調に増加していることから、日本人向けのサービス向上による顧客獲得に注力している。
海外FXが人気の理由
- レバレッジが高く、資金効率が高い。
- ゼロカットシステムでリスクを限定できる。
- A-bookで取引の透明性が高い。
- スプレッドが狭く、手数料が安い。
- 手続きで書類のやりとりが無く、ウェブ完結。
- 日本語対応に対応する海外FX会社が増加中。
- 確定申告で雑所得と雑損失の相殺が可能。
人気の海外FX会社を比較
FX会社名 | XM | TTCM | Tradeview |
設立 | 2009 | 2009 | 2004 |
法人登記 | セーシェル | バミューダ | ケイマン諸島 |
ライセンス | セーシェル | キプロス | ケイマン諸島 |
日本語対応 | 〇 | 〇 | 〇 |
ゼロカット | 〇 | 〇 | 〇 |
業者種別 | AB混合型 | A-book | A-book |
レバレッジ | 888倍 | 500倍 | 200倍 |
強制ロスカット | 20% | 50% | 100% |
キャンペーン | ◎ | 〇 | × |
EUR/USD スプレッド |
0.5~2pips | 0.2~0.5pips | 0~0.3pips |
日本語対応 公式サイト |
サイトへ | サイトへ | サイトへ |
- 複数の口座種別がある場合、最高値(最良)を掲載している。
A-book、B-bookとは?
A-bookのFX会社はNDD(ECN)方式で顧客からの注文をインターバンクに流しており、取引の透明性が高い。一方で、B-bookは、FX会社と顧客の相対取引となる。
FXの相対取引では、2者のうち一方は必ず損をするため、顧客が得をしてFX会社が損をするか、FX会社が得をして顧客が損をするかのいずれかとなる。
このため、相対取引(B-book)のFX会社にとっては「負けてくれる顧客が優良顧客」であり、勝ちすぎると口座を凍結されたり、「ストップ狩り」などの嫌がらせをされたりする場合があるので注意が必要だ。
ちなみに、日本のFX会社のほとんど全ての会社がB-bookだとされている。
XM TradingはB-book?
筆者は、記事の執筆にあたりXM Trading、TTCM(Traders Trust)、Tradeviewの3社にインタビューを行った。
その結果、 TTCM(Traders Trust) とTradeviewは明瞭に「A-book」だと答えてくれたが、XM Tradingだけは、言葉を濁して「弊社のような業者はA-book、B-bookという呼び方をせず、マーケットメイカーです。」と答えた。
A-bookのFX会社であれば、その旨を明瞭に答えないのは非合理的であり、B-bookであれば、正直にそのことを顧客に話すメリットは無い。
また、XM Tradingは、B-bookの「ポイント還元やキャンペーンが盛ん」という特徴とも合致するため、当ブログは、同社はB-bookの可能性が高いと考えている。
もっとも、A-bookとB-bookの混合型のFX会社も数多く存在し、XM Tradingもその類なのかもしれない。
キャンペーンは多い方が良い?
FX会社が行う派手な「現金還元キャンペーン」などに目を奪われて、口座開設をする人もいるようだ。
しかし、現金は「手数料の一部が還元される」のであって、それだけでは資産が増えることはない。FXをやろうと決めたなら、しっかりとした手法を確立して為替取引で稼ぐしかない。
そもそも、FXをする上で最大の目的は何だろうか。
一番重視すべきなのは何か?
為替取引で稼ぐことが第一義的な目的である以上、第一に取引の透明性、第二に取引コストが重要だといえる。取引の透明性に関しては、A-book(NDD/ECN方式)の業者を選べば問題ないだろう。
相対取引のFX会社(B-book)を選ぶということは、あなたに損をさせて稼ぎたいと考えるプロを取引相手に選ぶということに他ならない。
取引コストについては、スプレッドだけでなく、ECN方式の場合に取引の都度かかる手数料も考慮して検討しよう。
3社の中で取引の透明性が最も高いのはどれ?
本稿で紹介した海外FX会社3社のうち、最も取引の透明性が高いといえるのは「Tradeview」だ。取引コストについても、個人向けサービスでは世界一安い水準なので、スキャルパーからの人気が高いようだ。