新型コロナウイルス(COVID-19)とは?
新型コロナウイルス(COVID-19)は、今世紀に入ってからヒトに感染することが分かった3番目の「コロナウイルス」だ。
具体的には、2019年12月以降、中国湖北省武漢市で感染が広まり、肺炎の罹患者が続出したのが事の発端であり、その主たる原因は「不明」とされている。ヒトに感染する「コロナウイルス」は、新型コロナウイルス(COVID-19)を含めて、本稿執筆時点で7種類ある。
新型コロナウイルス(COVID-19)に罹患することで、主に高齢者や基礎疾患をもつ方の致死率が高くなっている。
一方で、若年者が罹患したとしても、「熱」や「吐き気」などの症状の自覚すらないことも多いため、若年者が罹患したことに気付かずに活発に動き回ることで他者の濃厚接触者となり、他者に新型コロナウイルス(COVID-19)を移してしまうこともあるようだ。
日本の新型コロナ(COVID-19)感染状況
本稿執筆時点で日本の新型コロナウイルス(COVID-19)罹患者数は、407名(3月7日のデータ)、死者は6名となっている。新型コロナウイルス(COVID-19)の罹患者数・死者数は、日々増え続けており、罹患者がいる都道府県も増え続けている。
日本国内一例目の新型コロナ罹患者
日本国内の新型コロナウイルス(COVID-19)罹患者の一例目は、武漢渡航歴のない60代男性だ。2020年1月中に男性が寒気や咳、関節痛などの症状を自覚して、医療機関を受診した。
しかし、精密検査の結果、異常が認められなかったため経過観察をしていたものの、症状が悪化したため、数日後に再受診した。そうすると、肺炎の所見をが認められ入院となった。
この男性は、ツアーバスの運転手の仕事で「武漢市のツアー客」との接触をする機会があったため、新型コロナウイルス(COVID-19)の疑いがあるとして検査した結果、陽性反応が出た。
都道府県別の新型コロナ罹患者数の確認方法
報道機関のウェブサイトが最も分かりやすいので、ご紹介させていただきたい。
朝日新聞デジタルが、ビジュアル性に富み更新頻度も高い、都道府県別の新型コロナウイルス(COVID-19)罹患者数の専用ウェブサイトを開設している。
世界の新型コロナウイルス(COVID-19)感染状況
日本の他に、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者が増えているのは、「中国」「韓国」「イラン」「イタリア」だ。
特に、イランに至っては、政治家で外務大臣顧問がコロナウイルスに罹患して死亡しており、その他、多数のイラン政府高官も新型コロナウイルス(COVID-19)により命を落としているという。
ところで、米国は3月3日、中国とイランに過去2週間の滞在歴がある人の入国を禁止しており、トランプ大統領は、この入国禁止枠について、「日本」「韓国」「イタリア」にも範囲を拡大する可能性を示唆している。
全世界のコロナ感染者数は105,265人(3月8日時点)
日本経済新聞が、ビジュアル性に富み、原則として毎日更新する「世界の新型コロナウイルス(COVID-19)感染者数マップ」のウェブサイトを公開している。
新型コロナ感染(COVID-19)を予防するには?
マスクによる感染防止対策は有効
マスクには、「手についた飛沫を直接口に付けてしまわない」という効果と「他者と密着した場所での飛沫感染(咳、くしゃみによる感染)を防止する」という二つの効果が期待できる。
Amazonやメルカリでは、高額な転売が横行していたが、政府が「マスクの転売を原則禁止する」という強硬的な対策に乗り出したことで、徐々に価格が落ち着いてきている。再び品薄にならないうちに、Amazonでマスクを探してみてはいかがだろうか。
消毒液や石鹸による手洗い・うがいが重要
新型コロナウイルス(COVID-19)は、私たちの体内に入り込まなければ感染することはない。
つまり、新型コロナウイルス(COVID-19)が手に付着したとしても、そこから体内に至るであろう経路を徹底的に絶ってしまうことで、感染リスクは「0%」に近づけることができるのだ。新型コロナウイルス(COVID-19)は、経口感染するので、消毒液や石鹸による「手洗い・うがい」が非常に重要だ。
逆にいうと、消毒液や石鹸による「手洗い・うがい」を疎かにするということは、新型コロナウイルス(COVID-19)に罹患する可能性を自ら高めてしまっているようなものだといえる。
テピカうがい薬CP ミント味300ml 999円
ネットで検索すると、1,500円~2,000円以上で売られている商品だが、Amazonでは999円(本稿執筆時点の価格)で購入できる。商品の口コミも良好なので、本稿でご紹介させていただくことにした。
商品価格は随時変動する可能性があるので、ご了承いただきたい。
新型コロナ(COVID-19)に感染した疑いがある場合
医療機関の受診をしよう。
報道機関は国民に対し、医療機関を受診しても、あたかも「無駄」であるかのような印象を与えている。
例えば、新型コロナウイルス(COVID-19)に感染した疑いがあり、患者が医療機関を受診しても「PCR検査」をしてもらえないので、「医療機関を受診しても無駄だ。」といった論調である。
しかし、医療保険や生命保険に加入している人は、医療機関で診察を受けておかなければ、万が一、新型コロナウイルス(COVID-19)に罹患していたとしても、後々、医療保険や生命保険の保障が受けられなくなる可能性がある。
また、サラリーマンの場合には、後々、会社で「(病院に通院することもせず)自己管理ができていない」などと、上司などから責められる可能性もある。
つまるところ、病院のカルテに「受診歴」を残しておくこと自体に意義があるのだ。一度でも受診しておくと、その後の診察がスムーズだし、診断書が必要になった場合にも医師に書いてもらいやすい。
政府や報道機関は、「医療機関がパンクするので、できるだけ自宅療養を。」などと主張しているが、自分の身は自分で守るしかない。
少しでも新型コロナウイルス(COVID-19)に罹患した疑いがあれば、医療機関を遠慮なく受診しよう。
PCR検査とは?
微量の検体を検出して、顕微鏡では見ることができないウイルス等の病原体の有無を調べる検査だ。病原体のDNAを増幅させることでウイルスの有無を検出するため、一定以上の正確性がある。
PCR検査で、なぜ「陰性」が「陽性」に変わるの?
初回のPCR検査で採取する「微量」の検体に新型コロナウイルス(COVID-19)が含まれていなかったり(検査漏れ)、そもそも初回のPCR検査の時点で新型コロナウイルス(COVID-19)の数量自体が微量であったりしたら、PCR検査の結果は「陰性」となる。
ところが、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染力は極めて強力であるため、初回のPCR検査前には極僅かな新型コロナウイルス(COVID-19)しかなく未検出(陰性)となったものの、その後にヒトを新型肺炎に至らしめるほど、体内でウイルスが増殖することがある。
そのため、初回のPCR検査で新型コロナウイルス(COVID-19)に関して「陰性」となった患者が、再検査で「陽性」となる事態が多発している。
現在のPCR検査体制
2020年3月5日現在で、日本全国で1日4,000件が検査できる。
今後も検査能力を拡大していくというが、新型コロナウイルス(COVID-19)の蔓延により、日本で不測の事態が生じた際の検査体制等が、常日頃から不充分であることが浮き彫りになったといえるだろう。
3月6日以降、PCR検査に健康保険が適用され、保険の種類により検査費用の1割~3割程度が患者の負担となる。
新型コロナ感染者数と感染防止法まとめ
新型コロナウイルス(COVID-19)は2019年12月以降、中国湖北省武漢市で感染が広まって以降、世界中に感染が拡大しており、その歯止めがかかる見込みが立たない。
そのような中で、日本国内では、相撲やプロ野球の無観客試合の実施、小中学校の一斉休校など、過去に前例のない規模と内容の「コロナウイルス対策」に国を挙げて取り組んでいる。
そして、日本は2020年7月24日から、東京オリンピックの開催を控えており、このまま新型コロナウイルス(COVID-19)蔓延の終息の目途が立たなければ、無観客での開催や延期なども検討しなければならないという最悪の状況だ。
また、世界の経済面では、日経平均株価やダウ平均株価が日々乱高下しており、一般の個人投資家は阿鼻叫喚の様相を呈している。
例えば、当サイトの記事「新型コロナウイルスの影響 中国景気とユーロ経済後退」に書いているように、日本経済・世界経済への影響も出てきている。
新型コロナウイルス(COVID-19)は、まだまだ感染者数が増え続ける一方だが、一人ひとりができることは、限られている。
「消毒液や石鹸による手洗い」
「うがい」
「マスクの着用」
これに尽きる。
さらに、新型コロナウイルス(COVID-19)に感染した疑いがあるならば、遠慮なく最寄りの医療機関を受診するべきだ。
自分の身は自分で守るしかない。