素人がFXで勝つ方法|初心者でも稼げる資金管理と手法の組み方

 FX winning method for beginners. Practical strategies for money management and trading design.

FXを始めた。
なぜか資金が減っていく。

勝てそうな気はするのに、気づけば負けが積み重なっている。そんな経験、ないだろうか。

多くの初心者がつまずくのは、「勝ち方」そのものを誤解しているからだ。
勝率でもなく、テクニカルでもない。

本当に必要なのは、稼げる構造を自分の中に持つこと

この記事では、FX未経験の人が、感覚ではなく仕組みで勝てるようになるための方法を、資金管理・手法・習慣・設計のすべてにわたって徹底的に解説する。

他のどこにも書かれていない「初心者のための実戦設計図」。必要なものは知識ではない。行動の順番と判断の整理だけだ。

この先を読めば、「なんとなくやっていたFX」が、勝てる技術に変わる。

目次

初心者向け 資金管理の設計図

FXで勝てるかどうかは、手法の前に「資金管理の設計」にかかっている。
実際、僕がトレードを始めてから安定して稼げるようになったタイミングは、手法ではなく、資金設計を明確に決めたときだった。

初心者にとって資金管理とは、「お金を減らさないための技術」ではない。
それは、「勝つチャンスを何度でも得るための技術」だ。

ここでは、誰でも再現できるように、シンプルなルールに落とし込んで解説する。

なぜ初心者ほどロットを下げるべきなのか

FXを始めたばかりの人にありがちな行動が、資金に対して過剰なロットで取引を始めることだ。
たとえば10万円の資金で1万通貨。これはレバレッジ25倍なら可能だが、1日で資金の3割以上が飛ぶこともある。

これは、確率で物を考えられていない状態だ。

最初に意識すべきは、「まず10回負けても退場しない構造を作る」こと。
そのためには、1回のトレードでの損失を資金の2%以下に抑えるべきだ。

たとえば10万円なら、1回の損失は2000円まで。
その範囲で収まるようにロットを決めれば、10連敗してもまだ8万円残る。

ここまで来て、ようやく「手法を検証する権利」が生まれる。

資金が減ったときにロットを下げられるか?

意外に見落とされがちなのが、「資金が減ったときの行動設計」だ。

勝っているときよりも、負けているときこそ、ロットは敏感に調整する必要がある。
しかし、多くの人が、資金が減っても同じロット、あるいはむしろ取り返そうとしてロットを上げてしまう。

これが地獄の入り口になる。

僕はかつてこれで、200万円から30万円に落ちた経験がある。
でも、そこから回復できたのは、「ロットを下げて取引の精度を再設計した」からだった。

損失を取り返すのではなく、回復できる構造を作ることが、初心者には最も重要な視点になる。

ロスカット水準を先に決める

トレードをする前に、「どこまで損したら撤退するか」を決めておく。
この考え方が欠けていると、負けを認められず、ズルズルと損失を広げるトレードになる。

たとえば、1回の取引で100pips逆行したら損切り、というように絶対ラインを決めておくこと
その上で、資金の2%以内に収まるようにロットを逆算して調整する。

これが、「プロが日常的にやっているリスク管理」だ。
ギャンブルではなく、戦略として市場に立つために必須のルールだといえる。

勝った利益は「資金」ではないと考える

初心者が勝ち始めたときにやりがちなのが、「利益をそのまま次のトレードに使う」ことだ。
これは、含み益を確定しただけで、自分の実力が上がったわけではないのに、余力が増えたと錯覚してしまう状態。

たとえば10万円を12万円に増やしたとする。
このとき、実質的に増えたのは2万円。
でも、12万円丸ごとを「使えるお金」と見なすと、また同じロットサイズで10万円を失うこともある。

この回避法は明快だ。
利益の半分は引き出すか、別口座に移して資金と分ける
こうすることで、無駄なリスク拡大を防ぎながら、残った資金で継続的に運用していける。

ロットは「心理コントロール装置」である

最後に。
ロットサイズとは、単なる数量ではない。
それは、トレード中の自分のメンタルを制御するための装置だ。

適正なロットであれば、負けたときにも感情がブレにくく、
冷静な判断ができる。だからこそ、次のトレードで取り返す力が保てる。

逆に、ロットが大きすぎれば、勝っても浮かれ、負ければ取り乱す。
このブレ幅が大きい人間に、継続的な利益は残せない。

つまり、資金管理とは、技術ではなく、人格の土台を支える設計でもある。

勝てる手法の作り方を間違えると、永遠に勝てない

多くの初心者が「自分に合う手法」を探し続けて、疲れ果てて消えていく。
YouTubeやブログを見て、「これならいけるかも」と思って試す。
でも勝てない。次を探す。また試す。勝てない。永遠にその繰り返し。

これは、「勝てる手法=完成品を探すもの」だと勘違いしているからだ。
でも実際は、手法というのは「設計図」であり、他人の完成品は自分にはフィットしない。

ここで僕が伝えたいのは、「初心者がゼロから自分用の手法を設計するには、何から考えるべきか」だ。
テンプレートもテクニカルも一切不要。必要なのは、視点の持ち方だけだ。

手法より先に、「相場のどこで戦うか」を決める

最初に決めるべきなのは、「勝ち方」じゃない。
どのタイミングの相場で、自分は戦うのか?というフィールドだ。

たとえば、こんな風に考えてみてほしい。

  • 上昇トレンドが出ているときだけ狙う
  • 指標の直後の混乱だけを取る
  • 夜の欧州~NY時間帯だけ集中してエントリーする
  • アジア時間のヨコヨコだけ逆張りで取る

これだけで、実はもう「手法の7割は完成」している。

多くの初心者は、テクニカルを先に学ぶ。
でも、それは「地図も持たずにナビの使い方を覚えてる」ようなものだ。

自分がどこで勝負するのかを決めない限り、何を使っても手法にはならない。

手法は、ルールではなく「再現性のある判断」から始まる

手法と聞くと、多くの人はこう思う。

  • このインジケーターがこうなったら買い
  • 20EMAと50EMAのゴールデンクロスでエントリー
  • RSIが30以下で買い、70以上で売り

でも、それはトリガー(引き金)であって、本質じゃない。

僕が考える手法の正体はこうだ。

そのトレードを、別の日でも、同じ場所でも、他の通貨でも、同じように判断できる状態にすること

これがなければ、どんなインジケーターを使っても「感覚トレード」で終わる。

たとえば僕の手法では、「4時間足で押し目をつけた後、1時間足でMAの角度が再度立ち上がったらエントリー」という判断軸を使っている。
重要なのは、その形を「写真のように記憶できる」ことだ。

チャートを見て、「あ、この形、見たことある」と思えるようになるまで、勝てるようにはならない。

手法をテストするときに「感情が動いたら失敗」と思え

初心者が「手法を試してるつもりで失敗してる」最大の理由はこれだ。

1回1回の勝ち負けに感情を動かしてしまっている。

本当の検証とは、感情が全く動かない状態で、100回連続でトレード結果を見届けられるかに尽きる。

だから、もし「この手法いけるかも」と思って、3回連続で負けて焦ったら、
それは手法じゃない。まだ試す段階にすら来ていない。

初心者にこそ知っておいてほしい。
優れた手法というのは、地味すぎて途中で飽きるくらい安定してる。

勝ちトレードの「形」を集めろ。勝ちパターンを見える化せよ

初心者の多くが、「手法を覚えたら勝てるようになる」と思っている。
でも、実際にトレードしてみると、「どこで入ったらいいかわからない」が続く。

ここでやってほしいのが、自分が勝てたトレードを、全部画像で保存することだ。
勝った時のチャートを、日付・時間・エントリー理由と一緒に保存する。

10枚、20枚、30枚と増えていくと、ある日気づく。

「これ、全部似てる」

この「似ている」という直感が、最初の自分の勝ちパターンになる。

そしてその形が見えるようになったら、
今度はその形が出るのを待つだけのトレーダーに変わっていける。

勝てる人は、頭の中を「外に出す」習慣を持っている

多くの初心者は、負けたときだけ記録をとる。
勝ったときは忘れたふりをして、負けたときにだけ原因を探そうとする。

でも、それでは改善できない。
なぜなら、その日の自分が何を見て、何を考えてエントリーしたかが、どこにも残っていないからだ。

ここで重要になるのが、「記録」ではなく「再現のための設計図」としてメモを取るという発想。

  • 勝ったトレードは、なぜその形を「良い」と判断したのか?
  • 負けたトレードは、その瞬間、どこに「期待」を置いたのか?
  • 感情はどう動き、なぜエントリーを迷わなかったのか?

こうした頭の中の動きを、その日のうちに言語化して外に出す

これを毎日繰り返す人だけが、「自分の手法の深み」を理解できるようになる。

初心者がやるべき「3つの思考ログ」

ここから、すぐに始められて圧倒的に効果がある記録法を3つ紹介する。

どれも紙でもアプリでもいい。

ポイントは、毎回のトレードで必ず行動と言語をセットで記録することだ。

「なぜここで入ったのか?」を言葉にする

これは単なるテクニカルの理由ではない。

  • なぜこの時間帯だったのか?
  • なぜこの足の形を信じたのか?
  • なぜこのタイミングで不安にならずに入れたのか?

感情・根拠・環境の3つの視点から、その瞬間の思考を記録する。
これを繰り返すことで、自分だけの「入れる条件」が明確になってくる

「違和感」を書き残す

負けトレードの記録ではなく、「負けそうな気がしたけどエントリーした」「エントリーしてから変な感じがした」などの違和感メモが重要になる。

勝てる人は、自分の勘が間違った理由よりも、当たった理由に注目している。
「あの時の嫌な感じは、実はこういうサインだった」と後から分かれば、それは未来の損失回避装置になる。

違和感は、無視せずメモする。
それが、未来のフィルターとして機能するようになる。

「勝ちパターン」と「負けの傾向」を並列に記録する

トレードを続けていくと、必ず「自分が得意な場面」と「自滅するパターン」が現れる。

それを表にして、毎回1行ずつ埋めていく。
10回分がたまったら、そこに共通点が見えてくる。

  • 上昇トレンドの押し目は勝ちやすい
  • 指標の直後のエントリーは負けやすい
  • 朝の判断は慎重、夜になると雑になる

こうした傾向を見つけて修正していくことで、手法ではなく「トレーダーとしての自分」が改善されていく。

勝てる人は、「記録の質」より「記録の継続」を重視する

メモの質を上げようとするあまり、1回30分かけて書こうとしてやめてしまう。
これは多くの人がやる失敗だ。

毎回、10行以内でいい。要点だけでいい。
ただし、「必ず書く」という習慣だけは絶対に守る。

継続することで、判断が自然に洗練されていく。
そしていつの間にか、「迷いが少なく、狙うべき形だけを待てる」トレーダーに変わっていく。

これは手法の進化ではなく、自分自身の進化だ。
そこに到達したとき、相場が静かに利益を運んでくれるようになる。

トレードを「習慣」にする者だけが生き残る

FXは知識より習慣で決まる。
たとえ優れた手法を知っていても、それを実行できる習慣がなければ勝てない。

そして、その習慣はどこから始まるか。
それは、「自分の行動を、自分で意識化する」ことからだ。

記録とは、エントリーの履歴を残すことではない。
自分がトレーダーとして進化している証拠を残す行為だ。

毎日続けるだけで変わる3分習慣

ここからは、初心者でも今日からできて、継続するほど自分の中に定着していく記録習慣を紹介する。
他サイトでは絶対に見ない。

僕が実際に試して、今も使っているやり方だ。

トレード前「今日の狙い」を書く

相場を開く前に、必ず1分で書く。
今日の相場はトレンド狙いなのか、様子見なのか。
どの通貨に集中するのか。ノートでもスマホのメモでもいい。

この宣言があるだけで、エントリーの質が変わる。
感覚で飛び込むのではなく、「準備してから撃つ」感覚が自然に身につく。

トレード後「何がズレたか」を一行で書く

勝っても負けてもいい。

大事なのは、「どこが想定と違っていたか」だ。
このズレを認識するだけで、次のトレードが数段クリアになる。

ズレが多いなら、まだ自分の型ができていない証拠。
ズレが少ないなら、精度が上がってきているサインだ。

この1行を積み重ねると、自分のブレないトレード軸ができてくる。

週に1回「今週の学び」を3つ挙げる

これは数字でも成績でもない。
行動と思考の変化をまとめるだけ。

  • 月曜は慎重だったが、水曜から焦りが出た
  • 指標後のトレードが無駄打ちになっていた
  • ロンドン時間の押し目狙いは機能しやすい

こうした「内面的な気づき」を言葉にしておくと、次週からのトレードが変わる。

トレードはチャートを見る技術ではない。
自分自身を客観視する力の訓練でもある。

トレードが行動として定着しない人は、必ずどこかで止まる

FXを学ぶ人の多くが、一時的に勝てても、それを続けられない。
理由は明確で、覚えた知識を日々の行動にまで落とし込めていないからだ。

この段階で止まってしまえば、次に何を学んでも意味がない。
トレードは知識の競争ではない。習慣と判断の再現性を磨く競技だ。

だからこそ今必要なのは、覚えたことを毎回同じように使えるようにするための訓練。
テクニックではない。自分の判断のパターンを、見える形でつかむ方法が重要になる。

毎日やることを決めた人間だけが、トレードを積み重ねられる

エントリーや記録ではない。
勝っている人間が必ずやっているのは、頭の中の確認作業だ。

まず、トレードを始める前に、今日の相場で何を見ようとしているかを整理する。
難しい言葉や細かい計画は不要だ。どの通貨を観察するか。どの時間軸に集中するか。
この程度で十分だが、意識せずにトレードを始めるのとでは大きな差が生まれる。

トレードは反射ではない。準備して撃つ行動だ。
だから準備のある者だけが、最初の一撃から有利に立てる。この部分が整った初心者は、驚くほど早く安定していく。

勝てたときの判断を、後から自分で説明できるか

勝ったトレードには、必ず何らかの理由がある。
ただ、初心者の多くはそれを感覚で処理して終えてしまう。
そのせいで次回同じ場面が来ても、再現できない。

チャートの形が良かった、流れが強かった、タイミングが良かった。
それで終わらせるのではなく、どうしてそのタイミングで入ったか。
なぜその場所が「今しかない」と思えたか。
この理由を、自分の言葉で簡単に書いておく。

時間が経ってから振り返るのではなく、エントリーの直後に書く。
判断の熱が冷めないうちに、思考を外に出す。

これはトレード記録ではない。判断の再現性を高める訓練だ。

負けた理由を探すより、判断の軸を磨く

負けるたびに反省点を探す人は多い。
でも、それだけでは精度は上がらない。
なぜなら負けの原因は毎回違うからだ。

それよりも、勝てたときの判断を再現できるかどうかに集中した方がはるかに効果が高い。

何度も同じように入って、たまに負ける。これは問題ない。
ただ、毎回判断がバラバラでは、検証すらできない。

初心者が最初に整えるべきなのは、手法ではなく自分の判断基準だ。
この軸さえブレなければ、勝ち負けの波に飲まれることはない。

トレードが上達する人は、考えることが少なくなっていく

うまくなるにつれて、見ている情報はむしろ減っていく。
インジケーターを減らし、見る通貨を絞り、ルールを削ぎ落とす。
これは無駄を省いているのではない。勝てる要素だけを残していった結果だ。

初心者は情報を足したがる。
でも、本当に勝てる人間は、相場の中で何を見れば勝てるかを知っている。

この引き算は、毎日の判断を記録し、振り返る過程でしか得られない。
そしてこの過程を習慣にできる人だけが、トレードを自分の技術に変えていける。

判断を外に出すだけで、トレードは再現可能になる

知識は頭の中にある間は不安定だ。
だが、自分の判断がどんな状況で、どんな理由で動いたかを言葉にしておけば、それは再現できるようになる。

感覚のトレードは再現できない。
だが、理由を持った判断は、何度でも同じように再現できる。

これができる人間だけが、トレードを積み上げていける。
そしてこれは才能ではない。習慣と視点の問題だ。

勝っている人ほど「やること」ではなく「やらないこと」を先に決めている

トレードが安定している人は、意外と何もしない。
むやみに通貨を開かないし、根拠が弱ければ見送る。
勝負する形が来なければ、チャートを見ない日すらある。

これが初心者には理解しづらい。
なぜなら、何もしないことに不安を感じるからだ。

でも、動かなければ減らない。
動いたときだけしかチャンスは来ない。
つまり「やらない設計」ができて初めて、勝つトレードが成立する。

相場を開く前に「今日はやらないこと」を決める

これはあくまでも一例だが、僕が今でも毎朝やっていることだ。

  • 大きな指標発表までは入らない
  • 寝不足のときはノートレード
  • 前日負けていたら、今日は1回しかエントリーしない

この「やらないリスト」があると、トレードにリズムが生まれる。
無理なエントリーが減り、勝てる場面に集中できる。

勝っている人は、これを「ルール」ではなく「自分の呼吸」にしている。

1日1トレードに制限するだけで、判断の質が変わる

初心者の多くは、負けると取り返そうとし、勝つと気が大きくなって連打する。
結果として、メンタルも損益も乱れていく。

でも、もし「今日は1回しかやらない」と決めていたらどうだろうか。
その1回に、全力で集中するはずだ。
無駄な場面では撃たないし、根拠が弱ければ見送る。

たったそれだけで、トレードの質が一段上がる。
エントリーが厳選される。リスク管理も自然に引き締まる。

これは、自制のための制限ではない。
「勝てる場面だけを拾うための選別装置」だ。

通貨も時間も、前日に決めてしまう

トレードを始めるとき、どの通貨を見るか悩む人は多い。

けれど、相場はすべての通貨が毎日動くわけじゃない。
今日強そうな通貨、昨日から流れが出ているペアを2つだけ選んでおけば十分だ。

時間帯も同じだ。
仕事から帰って22時にチャートを開くなら、20時〜22時までの動きだけを想定する。

自分が見られる時間帯だけで戦う。

これは効率ではない。リスクを減らす技術だ。

動きが読めない時間に無理をしてポジションを持つのは、
運任せに近い。

トレードがない日の方が、大事な気づきが生まれる

本当に勝っている人は、何もエントリーせずにチャートを閉じる日がある。
エントリーすることが目的ではないからだ。

そんな日は、勝っていた頃のチャートを見返す。
手を動かさずに、頭の中で再生する。

そうすると、「この形、今週見たな」と気づく。
「来週、また出たら入ろう」と準備ができる。

勝っている人は、動いていない時間にこそ、
次のチャンスの準備をしている。

「動かない設計」を持っている人間だけが、トレードで勝ち残る

トレードで利益を出すのは、特別な技術じゃない。
大事なのは、「今は何もしない方がいい」と判断できる力だ。

この力は、センスではない。
あらかじめ決めておくこと。これだけで誰でも持てる。

だから僕は、やらないことから先に決めている。

無駄なエントリーをしない。負けた後は深追いしない。
相場を見ない時間を作る。1日1回までにする。
こうやって、「勝てる時間」と「自分が整っている時間」だけを選んでいく。

それが、初心者でも勝てる土台になる。

月ベースで勝つとは、「たまたま勝った日」を並べることではない

まず前提として伝えたい。
月単位でプラスにするというのは、たまたま勝った日を集めることではない。
勝ちと負けを繰り返しながらも、最終的に残っていく構造を作るということだ。

この違いが腑に落ちないうちは、勝ててもすぐ崩れる。

だからここでは、偶然を減らし、必然を積み重ねるための行動戦略を具体的に解説していく。

目標は「月間10回以下のエントリーで利益を残す」こと

1か月に10回。これ以上でも、

これ以下でもない。
最初の目安は、ここだ。

1回ずつのトレードに根拠を集中させ、少ないチャンスで確実に残す。
このやり方で1か月プラスにできれば、それはもう立派な勝ち組だ。

もちろん、数を打ちたい気持ちは分かる。
でも、数を打つことは技術ではない。迷いの証拠だ。

逆に、チャンスが来るまで待ち、10回のうち4回しか勝てなくても、
リスクリワードを2以上にすれば、資金は増えていく。

数字の話ではない。
これは、マーケットで長く残るための設計だ。

月初めに「3パターンの勝ち形」を決めておく

毎月最初に、勝てたトレードの形を3つだけ選ぶ。
それ以外の形には入らない。
シンプルだが、これは強力なフィルターになる。

たとえば、

  • レンジブレイク後の押し戻しを拾う
  • 上昇トレンド中、直近高値ブレイク前の押し目
  • 高値圏での戻り売り失敗後の反転ロング

このように、自分が理解できる形だけを明文化しておく。
そうすれば、エントリーの場面で迷わない。

見送りができるようになる。
勝ちやすい形が出るまで、ポジションを持たない自分になれる。

週ごとの結果を「勝率」ではなく「残った額」で見る

今週は何回勝ったか。勝率は何%か。
そんな指標は、意味がない。

それよりも、週単位でどれだけ資金が増減したか。
この「月の中の流れ」を見たほうが、ずっと価値がある。

たとえば今週はマイナス2%でも、先週はプラス4%だった。
ならば、全体ではプラスである。
ここを客観的に見る目を持たないと、気分に振り回されていく。

月単位で安定する人間は、感情ではなく数字を見て行動する。

勝った翌日に気を緩めた瞬間、すべてが崩れる

月ベースで勝てるようになりたいなら、勝った直後こそ慎重にならなければならない。

多くの初心者が、勝った翌日にロットを上げる。
もっと勝てると思い、エントリーが雑になる。
その結果、負けを重ねて今月の利益をすべて吐き出す。

勝った翌日は「見送る日」と決めておくくらいがちょうどいい。

トレードは、連勝しているときほど、足元をすくわれるリスクが高まる。

だから僕は、利益が出た週の後半ほど、エントリーを厳選する。

そのリズムが、月を通してブレない軸を作る。

月単位で勝てた時の自分を「残す」ことが最重要

1か月プラスで終えられたら、その月のすべての行動を記録しておく。
エントリーだけではない。
起きた時間、チャートを見ていた時間、通貨の選び方、見送りの基準。

この記録が、未来の自分を助ける。

なぜなら、勝てなくなったときに、戻れる過去の自分があるからだ。

トレードは、未来の情報が見えない競技だ。
だから、過去の自分からヒントを得るしかない。

勝てた月を再現すること。
それが、次の月も勝つための最短ルートになる。

「環境」に勝てる人間だけが、生き残る

どんなに良い手法を持っていても、どんなに記録をつけても、
結局、相場の中で勝ち続けられるかどうかは、
自分の外側の環境に流されずに判断を続けられるかにかかっている。

寝不足のとき
仕事で疲れているとき
SNSで他人の利益を見たとき
トレードルームの雰囲気が散らかっているとき

こうした自分の外側のノイズが、
エントリーの精度を、微妙に、だが確実に狂わせてくる。

だから勝っている人は、チャートを開く前に、自分の判断環境を整えている。

それは特別なことじゃない。
余計な通知を切り、椅子に深く座り、頭をからっぽにしてチャートを見始める。
たったそれだけで、勝率が上がることもある。

マーケットに勝つ前に、自分の「状態」に勝つ。
これが、素人がプロの土俵に立つための条件になる。

FXとは「正解を探すこと」ではない

初心者ほど、完璧な答えを探そうとする。

勝てる手法。

勝率の高い設定。負けない資金管理。

そういうものがどこかにあると信じて、彷徨い続ける。

でも、実際に残っているトレーダーがやっているのは逆だ。
正解は探さない。むしろ、「間違っても大丈夫な設計」を先に作る。

  • 負けても資金が残る設計
  • ミスしてもメンタルが崩れない仕組み
  • 手法が変わっても判断軸が変わらない習慣

この3つを持てたとき、相場は味方になる。

それはもはや、FXではなく、
「自分の行動パターンを操縦する技術」になる。

次に読むべき、さらに勝ち続けるための実戦記事

本記事で、初心者が最短で勝ちに近づくための設計はすべて語った。

だが、本当のスタートはここからだ。

さらに深く学びたい人は、以下の記事に進むといい。

STEP
勝てる構造を知る(初心者が最初に学ぶべき土台)

FXで勝てるようになりたいなら、勝率でもインジケーターでもない。

大事なのは、負けても資金が増える構造を理解し、自分で設計できるようになること。

その最初の一歩を、この実践的な記事で徹底的に解説している。

STEP
相場の裏側を読む力をつける(チャートを超えた通貨の動き)

FXで一歩抜け出すには、チャートだけを見ていては限界が来る。

マクロ経済、需給、通貨強弱。

本質的に「なぜ動いたか」を理解できるようになれば、予測の精度は跳ね上がる。

STEP
これからの相場で勝つための準備をする(未来構造への対応)

市場の構造は変わり始めている。

AI、CBDC(中央銀行デジタル通貨)、規制の変化。

これから生き残るには、来るべき時代の流れを前提に、戦略を進化させる必要がある。

素人がプロの土俵に立つために必要な、たった一つのこと

最終的に必要なのは、どんな手法でもなく、どんなロジックでもない。

「再現性ある判断を、ぶれずに繰り返す力」

これに尽きる。

そのために必要な要素は、すべてこの記事に書いた。

  • 勝てる場面だけを選ぶ思考
  • 負けても崩れない資金設計
  • 記録による判断の習慣化
  • やらないことを決めることで、精度を保つ
  • 月ベースで積み上げる視点
  • 自分の状態を整える仕組み

これらを全部使えば、FXはもはや運でもセンスでもなくなる。

再現可能な技術として、人生を支える武器になる。

 FX winning method for beginners. Practical strategies for money management and trading design.

この記事が気に入ったら
いいねしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

中学時代から株のチャートを眺めて株価を予想し、大学生(18歳)になって直ぐに証券口座を開いて株式投資とFXを始める。新卒で東京の中小企業に就職するも、企業の将来性に不安を感じて僅か5か月で退職し、複数回の転職も経験。自宅で株取引とFX取引をして成功と失敗を繰り返しながら投資の実力を培う。現在は、主にFXで毎年安定してサラリーマンの平均年収の約3倍程度の投資収益を出している。複数の海外FX口座を利用中。FXで大きな儲けを獲得し、現在は不動産投資にも挑戦中!

目次