2月6日、6928 株式会社エノモトが、26年3月期決算の上方修正を発表した。
近年稀に見るビッグ上方修正だ。
一見するとよくある修正IRに見えるが、数字を分解して読むと、単なる一過性では片付けにくい変化が起きている。
売上の伸び方
利益率の跳ね方
受注残の質
そして配当姿勢
どれも、僕がこれまで何度も中小型株で大化けを見てきたときの初期パターンとよく似ている。
時として、「決算短信の1行に、相場の未来が丸ごと埋まっている」ことがある。
派手なテーマ株でも、SNS銘柄でもない。
出来高も静か。
なのに、なぜか底堅く、気づけば高値圏に張り付いている。
まさにエノモトは、こういう銘柄だ。
エノモトには、ファンドの匂いもする。
というか、昨年から井村ファンドがエントリーしている。
さて、この記事では、
このあたりを、IRの表をなぞるだけでは絶対に見えてこない、実戦トレーダーの視点で掘り下げていく。
こんな人は、この記事を読んでみてほしい。
・テーマ株のギャンブルではなく、地味でも堅実に資産を増やしたい人
・決算書や修正IRを武器にしたい中級者以上の個人投資家
・中小型株の先回りポジションを取りたい人
・エノモトを保有中で、このまま握るべきか迷っている人
僕自身、証券会社の自己勘定で何百社も決算を読み、何度もリードフレームや半導体部材株を触ってきた。
その経験から言えば、今回のエノモトは、ただの増益企業ではない。
資金が集まりやすい体質に変わり始めた企業だ。
この違いは、チャートだけ見ていても気づけない。
決算の数字と、実需の背景と、需給を一緒に見ることで初めて見えてくる。
今回の上方修正が、なぜ僕の中で警戒ではなく注目に変わったのか。
順番に、腹落ちするまで解説していく。
本記事は、株式会社エノモトが公開しているIR資料を一次情報として分析しています。
文書名:業績予想及び配当予想の修正(増配)に関するお知らせ
提出日:2026年2月6日
株式会社エノモト IR情報一覧
今回の上方修正は何が凄いのか。まず数字をプロ目線で分解してみる。
上方修正と聞くと多くの投資家は売上いくら増、利益いくら増という見出しだけを見る。
そこで判断してしまう人がほとんどだ。
だが僕はそこをほぼ見ない。
注目するのは増えた額ではない。
増え方の質だ。
同じ営業利益プラス500百万円でも中身はまったく違う。
値上げなのか。
為替差益なのか。
コスト削減なのか。
それとも本当に数量が伸びたのか。
ここを間違えると企業価値の評価は完全にズレる。
エノモトの今回の修正は単なるラッキー増益ではない。
数字の出方が明らかに製造業の好循環パターンに近い。
僕はこれまで何百社も決算を読んできた。
その中で資金が集まる銘柄には共通点がある。
今回のエノモトはその形にかなり似ている。
まずは感情を捨てよう。
淡々と数字だけを見る。
ここを読み違えるとこの銘柄の扱い方は真逆になる。
売上高は微増なのに利益が跳ねている。このギャップが最大のヒント

最初に見るべきは売上と利益のバランスだ。
売上高:300億円
前回予想:270億円
伸び率:11%
悪くない。
だが爆発的でもない。
普通に考えれば堅調止まりだ。
ところが利益はまったく違う動きをしている。
営業利益は10億円から16億円へ、60%増加。
これは異常値に近い伸び方だ。
経常利益:10億5,000万円から17億円へ、61.9%増加
純利益:7億円から11億5,000万円へ、64.3%増加
売上が1割増えただけで利益が6割も増加する企業はかなり珍しい。
これは偶然では説明できない。
損益分岐点を超えた製造業に見られるパターンだ。
固定費が重い会社はある水準を超えた瞬間に利益が一気に積み上がる。
売上の追加分がほぼそのまま利益になる。
いわゆるレバレッジだ。
僕はこれを利益のスイッチが入った状態と呼んでいる。
この状態に入ると世界が変わる。
来期も同じ売上を維持するだけで利益は自然に積み上がる。
だから機関投資家が好む。
今回のエノモトはその入口に立った可能性が高い。
利益率の改善は一過性か。それとも体質変化か
次に確認するのが利益率だ。
営業利益率は約5.3%。
以前は約3だった会社だ。
これは単なる改善ではない。
ステージが一段上がった数字だ。
ここで考えるべきはたった一つ
今回だけの特需なのか
それとも体質が変わったのか
僕は後者の可能性が高いと見ている。
背景にあるのは半導体の用途変化だ。
車載
パワー半導体
EV
産業機器
どれも単価が高い。
品質要求も厳しい。
価格競争になりにくい分野だ。
つまり安売りで売るビジネスではない。
利益が残るビジネスだ。
数量増と単価改善が同時に効いている可能性が高い。
このタイプの利益率は簡単には崩れない。
一度上がると意外と落ちない。
僕が過去に触ってきた半導体部材株も同じだった。
3%から6%に上がったあと数年そのまま維持した例は珍しくない。
エノモトも同じ道を歩き始めているように見える。
地味ではあるが、配当増額も。
そしてもうひとつ。
26年3月期配当予想も修正している。
年間配当は71円から75円へ。
地味な増配だ。
とはいえ、ある程度の業績に対する自信の表れだ。
来期も稼げる。
キャッシュが回る。
この水準は続く。
決算と併せて読むと、そうとも読み取れる。
利益は会計で多少いじれる。
だが配当は後戻りしにくい。
一度上げると下げづらい。
だから経営者の覚悟が滲み出る。
地味だが長く上がる中小型株の初期型にありがちな増配だ。
次はこの利益が本当に続くのか。
半導体市況とエノモトの立ち位置から持続性をさらに深掘りしていこう。
この業績は一過性か。それとも本格成長の入口か。
ここまで数字だけを追ってきた。
だが決算書の数字だけで投資判断を下すほど、僕は楽観的ではない。
利益が出た。
だから買い。
そんな単純な話なら、プロの世界にエッジは存在しない。
本当に差がつくのはここからだ。
この利益は来期も残るのか。
それとも今期限定の花火か。
この一点だけを徹底的に考える。
僕は証券会社で自己資金を運用していた頃、年間200社以上の決算を読み、半導体関連だけでも数十社のIR説明会に足を運んできた。
そこで何度も見てきたのが、増益なのに株価が上がらない会社と、静かに上昇トレンドに入る会社の差だ。
違いは単純だ。
景気に乗っている会社か。
利益構造に乗っている会社か。
エノモトは後者に足を踏み入れた可能性が高い。
だから僕は今回の上方修正をイベントではなく転換点として見ている。
半導体不況という言葉に惑わされる投資家が、いつも置いていかれる理由
ここ1年、半導体は不況だという言葉が何度もメディアに出てきた。
メモリ在庫調整
スマホ需要減速
PC出荷減
この単語だけを見ると半導体関連株は全部ダメに見える。
だが現場感覚はまったく違う。
僕は過去に半導体装置株や部材株を何度もトレードしてきた。
そのたびに思うのは、半導体という言葉は広すぎるということだ。
同じ業界でも世界が完全に分断されている。
スマホ向けは弱い。
だが車載は強い。
パワー半導体はむしろ不足。
産業機器も底堅い。
つまり平均を見ても意味がない。
個別用途を見るしかない。
エノモトが主戦場にしているのはパワー半導体や車載分野だ。
ここは景気循環よりも社会構造の変化で伸びている。
EV化
自動運転
省エネ
再エネ
データセンター増設
これらはブームではない。
インフラ更新だ。
止めようと思って止められる需要ではない。
だから数量が読みやすい。
そして部材メーカーはその恩恵を素直に受ける。
僕が半導体部材株を中期投資で好む理由がここにある。
完成品メーカーよりも業績のブレが小さい。
それでいて利益レバレッジは大きい。
投資家にとってこれほど扱いやすいポジションはない。
リードフレームは地味だが参入障壁が高い。ここにプロ資金が好む理由がある
リードフレームと聞いてもピンと来ない人は多い。
正直、華はない。
AIチップでもなければ最先端ロジックでもない。
だが投資家目線で見ると、この地味さが武器になる。
理由は明確だ。
代替が効きにくい。切り替えが難しい。
この2点だ。
車載やパワー半導体向け部材は品質要求が桁違いに厳しい。
ほんのミクロン単位のズレでも不良になる。
だから、サプライヤー変更には数年単位の評価が必要になる。
一度採用されれば簡単には外されない。
これが実質的な参入障壁になる。
価格だけで勝負する世界ではない。
信頼と実績の世界だ。
僕はこれまで多くの製造業を見てきたが、長期で株価が強い会社には共通点がある。
それは価格競争に巻き込まれないこと。
値引きで利益を削られない会社は売上増がそのまま利益に効く。
今回の営業利益2.6倍という数字はまさにそれだ。
値下げ競争をしていたら絶対に出ない伸び方だ。
この利益の出方を見た瞬間、僕の中で評価が一段上がった。
僕が実際に確認している現場チェック。机上分析だけでは辿り着けない視点
ここからは完全に僕の実務感覚だ。
教科書には載っていない。
だがプロップ時代からずっと使っているフィルターだ。
決算が良い会社でも次の3点を満たさなければ基本的に買わない。
受注の質が長期かどうか
会社が設備投資に踏み切っているか
まず受注。
スポット特需なら来期に剥落する。
だが車載や産業用途は数年契約が多い。
突然ゼロにはならない。
次に設備投資。
これは経営陣の本音だ。
将来が不安なら設備投資は絶対に増やさない。
工場を増やすのは覚悟があるときだけだ。
ここまで整理すると今回の上方修正は単なる増益ニュースではなく、
体質が変わり始めた兆候として見る方が自然だ。
短期トレーダーの材料ではない。
じわじわ評価される中期型だ。
次はこの前提を踏まえて、具体的にどの価格帯でどう仕込むのが現実的か。
チャートと需給を重ねて実戦戦略に落としていこう。
エノモトの値動きは第2ステージには行っている。売買戦略と価格シナリオ
ここは腹をくくって言う。
今回のエノモトは、分析して買う銘柄というより、気づいた人からポジションを作っていく銘柄 に近い。
決算が良い会社は山ほどある。
だが、チャートまでここまで揃う銘柄は正直あまり出てこない。
業績
長期ブレイク
出来高増
決算後も崩れない
この4つが同時に揃う中小型株は、年に何本もない。
僕が長く相場にいる中で、あとから振り返って
あれは簡単だったな
と思える銘柄は、だいたいこの形をしている。
いまのエノモトは高値圏ではない。売りたい人がほぼ消えている価格帯
まず月足を見てほしい。

何年も2,000円前後で止められていた銘柄だ。
上がるたびに叩かれてきた。
つまりこの価格帯には、やれやれ売りが大量にいた。
だが、今回そこをまとめて突き抜けた。
ここが一番のポイント。
2,500円より上には、ほとんどしこりがない。
要するに
上で捕まっている人が少ない
戻ってきたら売ろうという人が少ない
だから上値が軽い。
実際、直近の値動きもそうなっている。
スッと上がる。
押しても浅い。
すぐ切り返す。
これはもうチャートが答えを出している。
売りより買いが強い。
需給が買いに傾いている銘柄は、理屈抜きで強い。
ファンダメンタルより、この事実の方がはるかに重要だ。
昨日、「決算直後」のエノモトは確かに強かった
次に、5分足。

ここ、重要だ。
上方修正が出た銘柄はこう動くことが多い。
寄りで急騰
その後、利確売り
引けにかけてダレる
何度も見てきたよくあるパターンだ。
だがエノモトは違う。
大陽線
その後も高値のまま横ばい
ほとんど崩れない
実戦感覚だとかなり強いサインだ。
この日は日経平均が強かったというのも大きいが、これは、売りたい人がいないときの動きそのもの。
評価が一段上がった銘柄だけがこうなる。
決算が本物だったときに多く見られる。
ファンダを見ていなくても、チャートで
あ、これは簡単に崩れないやつだな
と感じる人は多いはず。
僕もこの形を見ると、押し目待ちより先にポジションを作りたくなる。
どこで買うか、難しく考えない。入る場所はもう見えている
では、具体的な話しをしていこう。
いまの株価は、約2,900円台だ。
チャートを素直に読むと、買い場は2つしかない。
1つ目は、高値更新。
3,000円を明確に抜けた瞬間だ。
ここは買いが一気に加速しやすいポイント。
レンジを抜けた銘柄は、このブレイクで一段高に飛ぶことが多い。
3,000円から3,200円は値幅的にも自然な到達ゾーン。
だからここは順張り。
迷ったら少量でもいいから入る。
2つ目は、押し目。
25日移動平均線付近だ。
いまの位置関係だと2,700円から2,800円。
急騰後の株は、このあたりまで一度戻りやすい。
しかも今回は、ちょうどブレイク前の価格帯と重なる。
支えられやすい場所だ。
ここは待ち伏せ。
落ちてきたら拾う。
いたってシンプルで難しいことではない。
上に走ったら追う。
落ちてきたら拾う。
じゃあどこで諦めるか。ここも先に決めておく
強気で入るなら、出口も決める。
ここを曖昧にするとメンタルが崩れる。
今回の上昇の起点は2,500円台後半。
ここを割るなら、今回のブレイクは一度失敗したと見るのが自然。
つまり前提が崩れる。
そのときはいったん仕切り直し。
深追いしない。
銘柄に惚れない。
あたり前のことだが、これが長く勝ち続けるコツだ。
正直な感想。久しぶりに素直に触りたい中小型株
最後に率直な感覚を言う。
ここ数年、決算は良いがチャートが重い銘柄がとても多かった。
エノモトは逆だ。
業績の伸びが抜群。
チャートも軽い。
出来高も増えている。
正直、久しぶりに
これは素直に乗っていけばいいんじゃないか
と思えるタイプだ。
無理に深読みしなくていい銘柄は、実は貴重だ。
こういうときはだいたいシンプルな戦略がそのままハマる。
押したら拾う。
走ったら乗る。
これで十分戦える。
エノモトはいま、その土俵に立っている。
だからこそ、迷って見送るより、少しでも参加しておく。
その姿勢の方が、後から効いてくると僕は思っている。
エノモトのリスクと弱点。強気シナリオが崩れるポイントも先に押さえておく
ここまで読んでくれた人は、たぶんこう感じているはずだ。
エノモト、かなり良さそうだな。
正直、勝てそうな匂いがする。
僕自身も同じ感覚だ。
業績。
チャート。
出来高。
どれも前向き。
ただし、相場で一番やってはいけないのがここだ。
良い話だけを信じてポジションを大きくすること。
強い銘柄ほど、落ちるときも速い。
だから最後に必ずやるべきことがある。
強気シナリオが崩れる条件を、先に決めておくことだ。
ここが決まっていない投資は、ただの願望トレードになる。
エノモト専用で、現実的なリスクを洗い出していこう。
リスク① 半導体市況の悪化ではなく、受注の鈍化が本丸
半導体関連と聞くと、市況悪化が怖いと言われる。
だが、実際に株価が崩れるトリガーはもっと具体的だ。
市況ニュースではなく、
受注の鈍化や在庫調整の数字。
ここだ。
エノモトはリードフレーム専業。
受注産業だ。
つまり業績の先行指標は売上ではなく受注。
もし四半期決算で
受注減少
受注残減少
在庫増加
この3つが同時に出たら、流れは変わる。
このときは要注意。
株価は業績より早く反応する。
決算前に下げ始めたら、だいたいこのパターンが多い。
だからIR資料の
受注残
在庫回転
稼働率
ここは毎回チェックする。
ここが崩れない限り、中期シナリオは生きている。
逆に言えば、ここが崩れたら話は別だ。
リスク② 中小型株特有の急落。ファンダと無関係に売られる日がある
次は需給面。
これは中小型株の宿命。
指数が崩れた日
地合いが悪い日
機関の換金売り
こういう日に目立った理由なく、5%から10%落ちることがある。
エノモトも例外ではない。
出来高が増えたとはいえ、時価総額はまだ中型未満。
大型株ほどの安定感はない。
だから短期のブレは普通に出る。
ここで慌てると、いちばん底で売らされる。
これを避けるために、最初から分割エントリーにしている。
全力一括だと、ちょっとの下げでメンタルが崩壊する。
だが、分割なら余裕がある。
余裕があれば、強い銘柄は持ち続けられる。
この差が最終リターンを決める。
リスク③ チャートが壊れる価格。ここだけは絶対に見逃さない
最後はテクニカル。
これはシンプル。
いまの強気シナリオの前提は
長期レンジ上抜け
なので、これが否定される場所も明確。
2,500円台後半割れだ。
ここはブレイク前の価格帯。
ここまで落ちると、レンジに逆戻りだ。
つまり
ブレイク失敗
買いのエネルギー消失
上昇ストーリーいったん終了
この状態になる。
この価格帯だけは軽視しないこと。
感情で粘らない。
冷静に一度外す。
相場は逃げない。
崩れた銘柄を握るより、整った銘柄に乗り直す方がずっと簡単だ。
強い銘柄の正しい付き合い方
結局のところ、エノモトは、
当たるか外れるか
ではない。
当たったときに大きく取れて、外れたときに小さく済むか。
ここが勝負だ。
今回のチャートは当たったときの伸び代が大きい。
だから参加する価値がある。
一方で、否定ラインもはっきりしている。
だからリスク管理もやりやすい。
これは、実はかなり恵まれた状況だ。
勝ちやすい銘柄というのは、こういう条件が揃ったときに出てくる。
業績が良くて
チャートが軽くて
撤退ラインも明確
ここまで揃っている中小型株は、そう何度も出会えない。
だから僕は今回のエノモトを
無理して当てにいく銘柄
ではなく
淡々と取りにいく銘柄
として扱っている。
焦らず
欲張らず
でも参加はする。
このスタンスが、あとからじわっと効いてくる。
次は最後に、今回の内容を総括しつつ、エノモト投資で押さえておくべき要点を整理しよう。
頭の中を一度スッキリさせてから実戦に入った方が、迷いが消えるからだ。
エノモト投資の結論。いま起きていることと、これから取るべき行動を整理する
ここまで読んできたなら、もう感覚的に分かっているはずだ。
今回のエノモトは
決算が良かった銘柄
ではない。
評価ステージが1段上がった銘柄 だ。
これが本質だ。
相場には段階がある。
材料で一瞬上がる銘柄。
テーマで乱高下する銘柄。
そして、静かにトレンドが生まれる銘柄。
長期で資産を増やしてくれるのは、いつも最後のタイプだ。
エノモトはいま、明らかにそこに足を踏み入れている。
業績、チャート、出来高、値動き。
全部が同じ方向を向いている。
ここまで足並みが揃う銘柄は、正直そう多くない。
だからこそ、最後に一度整理しておこう。
何が起きているのか。
どう動けばいいのか。
余計な装飾なしで、核心だけまとめる。
いまエノモトで起きている3つの変化
まず現状認識。
今回の上昇は、単なる好決算ラリーではない。
チャートを見ると、明確な変化が3つある。
長期レンジの上抜け
何年も超えられなかった2,000円台の壁を突破
需給が軽くなった状態
出来高の増加
売買が活発化
中期資金が入り始めたサイン
決算後も崩れない値動き
利確売りが出ない
買いの方が強い状態
この3点が同時に揃うのは、正直かなり珍しい。
経験的にも、ここから数か月から1年かけてじわじわ評価される銘柄の初期形に近い。
言い換えると
気づいた人から持っている銘柄
に変わりつつある。
やることはシンプル。難しいテクニックはいらない
ここで難しい戦略はいらない。
むしろシンプルな方が勝ちやすい。
今回のエノモトに必要なのは、たったこれだけだ。
上に走ったら少し追う
押したら少し拾う
崩れたら一度外す
これ以上でもこれ以下でもない。
順張り
押し目
撤退ライン
この3点セット。
テクニカルの教科書そのままだが、こういう素直な銘柄では王道がいちばん機能する。
小細工は不要。
むしろ余計なことをしない方がいい。
数字で最終確認。覚えておく価格はこの4つ
最後に、頭の中を整理するための価格帯。
ここだけ覚えておけば十分だ。
3,000円前後
直近ブレイクポイント
上抜ければ加速しやすい
3,200円前後
レンジ幅からの値幅ターゲット
中期的な到達目安
2,700円から2,800円
25日線ゾーン
押し目候補
2,500円台後半
前提崩れライン
ここを割るならいったん撤退
この4点。
感情よりこの数字を優先する。
それだけで売買はかなり整う。
最後に。こういう銘柄が一番おいしい
正直に言う。
相場歴が長くなるほど、派手な銘柄より、こういう銘柄の方がありがたい。
材料株は疲れる。
テーマ株は振り回される。
だが、業績が伸びて、チャートが軽くて、出来高が増えている銘柄は、淡々と握っているだけで資産が増えていく。
エノモトはいま、その入り口に立っているように見える。
もちろん未来は誰にも分からない。
だが、
勝ちやすい形かどうか
参加する価値があるかどうか
この問いに対しては、かなり前向きな答えを出せる銘柄だ。
だから僕は、見送るより参加する側に立つ。
大きく張らない。
でもゼロにはしない。
このスタンスが、あとからじわっと効いてくる。
今回の上方修正は、単なるニュースではなく、
エノモトという会社が市場から再評価され始めたサイン。
その初動に立ち会えていること自体が、投資家としては面白い局面だと思っている。
6928 株式会社エノモト | 会社概要
基本情報(会社データ)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | エノモト株式会社 |
| 上場 | 1990年11月 |
| 設立 | 1967年4月 |
| 本社所在地 | 山梨県上野原市上野原8154-19 |
| 電話番号 | 0554-62-5111 |
| 従業員 | 連結1,274名、単体540名、平均年齢40.5歳、平均年収506万円(四季報表記) |
事業内容
| セグメント | 内容 |
|---|---|
| リードフレーム事業 | パワー半導体・LED向けリードフレームの製造。自動車や産業用途で需要拡大。 |
| コネクター部品事業 | 精密プレス金型による微細加工を強みとする。高精度品を中心に展開。 |
| その他 | 画像処理技術など、精密加工技術を応用した製品を一部展開。 |
連結事業(売上構成)
| 区分 | 構成比 |
|---|---|
| パワー半導体用リードフレーム | 40% |
| オプト用リードフレーム | 13% |
| コネクタ用部品 | 45% |
| その他(海外) | 2% |
引用:エノモト(6928)の株価・業績・比較銘柄 | 会社四季報オンライン(記事執筆時点)
関連記事|エノモトの業績背景と中期シナリオを解説した過去分析
今回の上方修正だけ見ても売買戦略は組める。
ただ、背景まで知っていると景色が変わる。
なぜこの会社は伸びやすいのか。
なぜ株価が崩れにくいのか。
そこが分かると、押し目でもブレなくなる。
以下の2本は、その土台づくりとして読んでほしい記事だ。
どちらも決算の前提条件を整理した内容になっている。
日亜化学との資本提携IRが意味するもの。事業基盤の変化を読む

この提携は単なるニュースではない。
取引の固定化と受注の安定化。
ここがポイントだった。
主要顧客との関係が深まる企業は業績が急に崩れにくい。
結果として株価も下がりにくくなる。
今回の上方修正を支えている土台はどこか。
それを確認するには最適な一本だ。
パワー半導体関連銘柄としてのエノモト分析。業績とチャートの整合性

こちらは業績とチャートを横並びで整理した記事。
どの分野で利益が伸びるのか。
なぜ中期トレンドに入りやすい形だったのか。
数字と値動きの両面からチェックしている。
今回の決算が偶然かどうか。
それが自然と判断できる内容になっている。
時間があるときでいい。
軽く目を通してから相場を見ると、エノモトの見え方が少し変わるはずだ。
