【2025年11月】4784 GMOインターネットの妙味を解説!押し目ポイントと成長シナリオ

Eye-catching visual representing GMO Internet's stock profile with digital growth and technology elements, November 2025

この記事では、現物株投資をする初心者の個人投資家に向けて、ちょっと面白そうな個別銘柄を紹介する。

4784 GMOインターネット

どうして、 GMOインターネット株式会社(4784)がいま、投資妙味があるのか。

チャートの押し目やリスクについても、元大手証券会社プロップ・ディーラーの経験をもとに専門的な知識を活かして掘り下げていく。


中長期でホールドできる銘柄を探す個人投資家には、ぜひ読み物として読んでおいてほしい。

くれぐれも投資は自己責任でな。

目次

GMOインターネット(4784)とは?

まずは銘柄の中身を整理して、妙味はどんなところか見てみよう。

会社概要と事業ポートフォリオ

GMOインターネット(コード4784)は、インターネットインフラ、広告・メディア、金融サービス(FX・証券)、暗号資産など複数の事業を手掛ける。

特に注目してほしいのは、金融部門(FX取引、証券取引)やクラウド・GPUホスティングなど伸びしろのある領域を持っていること。

僕の目線では、「複数事業ポートフォリオがリスク分散になっていて、かつ成長ドライバーも複数ある」ことが大きな強みだと捉えている。

最近の業績と開示トピックス

次のような変化は、マーケットに好感されやすいネタになっている。

  • 2025年12月期第2四半期累計で経常利益が黒字転換
  • 前年同期赤字から黒字化
  • 株主優待制度を変更、「株式買付代金に応じてビットコイン付与」というユニークな内容

安定性・財務基盤のチェックポイント

2024年通期データによると、売上高は約2,774億円、営業利益約466億円。ROE(株主資本利益率)は15.8%だ。

資産・純資産の規模も増加傾向にあり、財務レバレッジや流動性について「そこまで懸念を持つ必要なし」と僕は判断している。

とはいえネット・金融という波が激しい分野なので「安定して収益が出る」とまでは必ずしもいえない点は、おさえておいてほしい。

トレード視点でみる株価妙味

ここでは、僕がトレーダーとして4784をどう読むかっていう話をしてみたい。

どこが狙い目なのか、とかね。

現状株価・チャート位置の整理

10月28日(火)の終値は、1,139円だ。

Yahoo!ファイナンスより引用 (4784)GMOインターネット 2025年10月28日時点の週足
Yahoo!ファイナンスより引用 (4784)GMOインターネット 2025年10月28日時点の週足

この位置から言えることは

  • 2025年の最高値は3,675円
  • 現水準から高値に向けた再チャレンジも期待される反面、反転を裏付ける明確なトリガーが必要
  • つまり、「チャート的には妙味あり」だが、準備してから入る銘柄だと僕は判断している。

押し目・転換点を想定する値動きシナリオ

僕は2パターンのシナリオを想定している。

シナリオA(成長期待)

  • 4784の「金融サービス+クラウド基盤」というストーリーが再評価される場面で、株価が1,300〜1,500円あたりの水準から上昇を始める。
  • その際、押し目として1,000~1,100円の範囲を想定。もしこのレンジで下げ止まる形を作れば「買い」のチャンス。
  • 目標としては、1,800〜2,000円台あたりをイメージ

シナリオB(慎重型・反転待ち)

  • まだ成長が路線通り進まず、上期進捗率が低めという報道も見られる。
  • これも踏まえると、1,200~1,300円あたりで一旦反落も想定。
  • このシナリオでは下げを待って、900〜1,000円あたりまでの深押しのイメージも持っておく。
  • その深押しからの反発を「底打ちシグナル」として捉え、下値リスクが限定された時点で買い参入。

「いつ入るか」の感度を高めることで「妙味」を掴みやすくなる。

一番大事なリスクと注意点について

  • 成長期待が先行しすぎて、「実績が伴わないと失望売り」が起きやすい。ネット・金融系には特にこのパターンが多い。
  • 上期の進捗率が低かったという点。期待で株価が動いた後に「進捗遅れ」が出ると急反落リスクあり。
  • 市場全体のリスクオン・リスクオフの影響を大きく受けやすい。金融・クラウド・広告という複合構造なので、マクロ悪化には弱い。

エントリータイミングのイメージ

ここから実践的な話をしてみよう。

プロというのは、「ここらへんで買ってぐっすり布団で眠る」のではない。

1)押し目待ちと分割買い

現在水準付近(1,000~1,200円レンジ)で、最初に打診買い。

100株くらいでもいい。

  1. シンプルな話だが、900~1,000円くらいまで下がったら追加で買い。これで平均取得単価を下げつつ、下押しリスクを利用する。
  2. 成長材料、たとえば「クラウドやGPUホスティングの伸び」「金融サービスのアクティブ口座増加」等)がIR・報道で確認できたら、速やかに追加で買いを入れて上抜けを狙う。

こんな感じで、勝負どころの分散をしていく。

これくらいなら、もうやっている人も多いだろう。

2)短中期スイングでリバウンド狙い

皆さんが、数週間~数ヶ月で利益を抜きたいなら

  • 「下げ→反発」の流れをモニタリング。たとえば、1,000円割れあたりで反発するかチェックしよう。
  • 好材料が出て出来高も増えてきたら、1,000~1,300円あたりでリバウンド狙いのスイング。
  • 利益確定は1,400~1,600円付近かな。逆指値(損切り)は950円付近に置いておこう。

こんな感じのイメージかな。

リスク管理もしっかりとね。

3)テーマ株としてみる中長期視点

中長期でおいしさを堪能するなら、こんな感じで取り組んでほしい。

  • クラウド、金融サービス、暗号資産という3つのうまみを食べたいなと。
  • 単に株価を見ないで「ほったらかし」にせず、四半期決算や開示発表くらいはチェックしよう。成長ストーリーにズレが出たと感じたら早めに手放す。
  • 例えば、「金融サービスの口座数伸び悩み」「クラウド分野で競争激化」が見えてきたら、持ち株数の調整も視野にいれてほしい。

まとめ

僕が伝えたいと思ったことを箇条書きにしておくとこんな感じ。

  • 4784 GMOインターネットは、10月28日時点で「押し目での仕込み」が魅力的。
  • 今は、中期上昇の起点ともとれる値動きがスタートしているので、ここで打診買いもあり。
  • この銘柄に限ったことではないが、「なんとなく、期待だけで買う」のは控えよ「成長材料+下値確認」くらいは意識してほしい。
  • 「クラウド、金融サービス、暗号資産」という複数の強みがあるのが良いところ。
  • ただ、まだまだ期待はあるけど実績が弱い。進捗遅れやマクロ悪化の影響を受けやすい。
  • 押し目で分割買い、リバウンド狙いのスイング・テーマ株としての長期保有もあり。
  • 損切りラインは明確にしておいてほしい。本命ではなく「妙味ある銘柄」という位置付けで。

そして最後に・・・

投資に「マジック」はない。

「材料を読む」「値動きを読む」「リスク管理を徹底する」こと。

この3点は、プロが大切にする鋼鉄のルール。

もちろん、4784 GMOインターネットも同じ話。

主に株式投資ビギナー向けに書いてみたんだが、少しでも参考になったなら嬉しい。

【STEPで学ぶ】この記事も読んでおこう

この記事では、主にテクニックについて説明してきたが、投資家心理についても学んでおいてほしい。

FXが題材になっているが、株式投資にも通じる部分があるので、参考にしてほしい。

STEP
どん底から生還した実話に学ぶリスクと感情管理

まずはメンタルとリスクの話から。
なぜ人は破産するのか、どこで判断を誤るのか。

このステップでは、過去の失敗事例を通じて感情と資金管理の重要性を直視する。
損失を最小限にとどめるための思考回路を、ここで見直してほしい。

STEP
恐怖の投資家心理を読み解く

次に学ぶのは、人間心理が相場でどう働くかという視点。

損切りできない、利益確定が早すぎる
その背景には「自分の心のクセ」がある。

ここでは、認知的不協和という心理メカニズムから自分自身の行動パターンを見直し、冷静な判断を磨いていく。

STEP
市場の裏で動く資金の動態を読み解く

個人には見えにくいが、為替相場の裏には巨大資金の動きがある。

どのタイミングで、どのような条件下で動きやすいのか。

この視点を持てば、トレードの読みは一段深くなる。

Eye-catching visual representing GMO Internet's stock profile with digital growth and technology elements, November 2025

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この記事を書いた人

慶應義塾大学経済学部卒業、FP2級、証券外務員一種、宅建士取得。証券アナリスト(CMA)、テクニカルアナリスト(CMTA)保有。 FOREX Dealing Crop.代表、株式投資家兼為替トレーダー、不動産投資家。2007年に大学入学と同時にネット証券の口座を開設し、株式投資とFXを始める。投資開始当初は、リーマンショックの渦中で信用取引の短期売買を繰り返し、アルバイトで貯めた56万円を失う「大損」を経験。家庭教師のアルバイトをしながら株式投資とFXを続け、学費を投資で稼ぐようになる。そんな投資経験を活かして大手証券会社に就職し、自社資金を運用するプロップ・ディーラーとして10年以上勤務。現在は、専業トレーダーとして、株式投資・FXでサラリーマンの平均年収の3倍以上の収益を上げつつ、不動産投資家としても活動。東京・大阪を中心にマンション投資を行う。自身の投資で得た経験と専門知識をもとに投資の難しさや面白さ、ノウハウを世に広めていきたいと考え、FOREX Dealingを立ち上げ、情報発信を行っている。

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