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ミラノコルティナ五輪で金メダルが出た夜、日本でビールは何本動くのか

A couple watching the Milano Cortina Winter Olympics on TV while drinking beer at home

FOREX Dealing専属アナリストのMichaelです。

冬の夜、家の中の空気がふっと切り替わる瞬間があります。
テレビの音が少し大きくなり、スマホを触っていた手が止まり、視線が画面に集まります。
ミラノ・コルティナオリンピックで、日本人選手が金メダルを取った直後は、だいたいこの雰囲気です。

表彰台が映り、国旗が上がります。
思わず立ち上がる人もいれば、深く息を吐く人もいます。
数分後、なぜか足は冷蔵庫の前に向かいます。
コンビニの自動ドアが開き、冷蔵ケースの前に人が並びます。

私自身、こうした夜を何度も過ごしてきました。
五輪、世界大会、歴史的な記録が出た瞬間。
毎回、同じ流れが起きます。
特別な理由を考える前に、缶が冷え、プルタブが開きます。

このとき、日本ではどれくらいのビールが動いているのでしょう。
ニュースでは競技結果ばかりが流れます。
けれど、テレビの前とコンビニの通路では、確実に別の動きがあります。
しかも、その動きは一晩で消えてしまいます。

数字を眺めるだけでは見えない夜の空気があります。
自分がその場にいたときの行動を思い浮かべると、自然と本数のイメージが湧いてきます。
気分が上がった人が何人いて、冷蔵ケースから何本手に取ったのか。
頭の中で軽く掛け算をするだけで、輪郭が見えてきます。

スポーツ観戦が好きな人。
ビールを冷やしている人。
ニュースを見ながら、つい別のことを考えてしまう人。

一緒に、ミラノコルティナ五輪の夜を、ビールの本数という少し変わった角度から眺めてみませんか?

目次

金メダルの夜、日本では何が起きているか

テレビの前で起きているのは、表彰台の映像だけではありません。
日本人選手が金メダルを取った夜は、家の中と街の動きが、自然と同じ方向に向きます。
大きな音が鳴るわけでもなく、派手に盛り上がるわけでもありません。
ただ、静かに人が動き始めます。

競技が終わる時間帯は、だいたい夜です。
仕事を終え、食事を済ませ、風呂にも入った人が増える時間帯です。
一日の区切りがついたところに、うれしいニュースが重なります。

この流れになると、行動はいたってシンプル。
冷蔵庫をサッと開けて、ビールを飲みたくなってきませんか?

テレビの前にどれくらい人がいる夜か

この夜、テレビの前にはかなりの人がいます。

日本の人口は、およそ1億2,000万人。
冬の夜で、五輪の注目競技が流れています。
テレビをつけている家は、かなり多いはず。

ここでは、4割くらいがテレビを見ているとします。
1億2,000万人 × 0.4 = 4,800万人です。

この中で、五輪を何となくでも見ている人を半分とします。
4,800万人 × 0.5 = 2,400万人です。

この2,400万人が、金メダルの瞬間を同じ時間に見ていました。
この人数が、今夜の土台になります。

金メダルで動き出す人

次は、この2,400万人の中で、少し行動が変わる人です。

全員がビールを飲むわけではありません。
お酒を飲まない人もいます。
すでに飲んでいる人もいます。
子どももいます。

それでも、この夜は動く人が出ます。
10人に1人くらいが、飲み物を追加する夜です。

2,400万人 × 0.1 = 240万人です。

240万人が、冷蔵庫や売り場に手を伸ばします。
外に出る人もいます。
家にあるものを取る人もいます。
ここでは、その人数をまとめて見ます。

1人あたり何本くらいか

次は本数です。
この夜に起きるのは、大量購入ではありません。
箱で持ち帰る人は、ほとんど見かけません。

手に取られるのは、2本か3本が中心です。
1本で終わる人もいます。
気分が乗って4本になる人もいます。

平均を2本とします。
240万人 × 2本 = 480万本です。

これが、金メダルの夜に動くビールの本数です。
話は、この一晩に限ったものです。

金額に直してみる

480万本を金額に直します。
350ml缶を1本200円とします。
480万本 × 200円 = 9億6,000万円です。

10億円に届きそうな金額が、一晩で動きます。
全国で、同じ夜に起きた出来事です。
特別なセールもありません。
キャンペーンもありません。
金メダルのニュースだけが引き金です。

一度きりだから印象に残る

この動きは続きません。
翌日は、いつもの夜に戻ります。
何日も積み上がる話ではありません。

一度だけ、ぱっと動いて終わります。
材料が出て、反応が出て、落ち着きます。
相場の短い動きと、よく似たリズムです。

金メダルの夜のビールは、人の気分が数字に変わる瞬間を、とても分かりやすく見せてくれます。
テレビの前の空気が、そのまま売上になります。

このあと、家で飲む人と外で買う人の違いを眺めます。
あわせて、コンビニとスーパーの役割にも目を向けます。
さらに、ビール以外に動きやすいものにも話を広げます。

家で飲む人と外に出る人の夜

金メダルの夜は、行動が二つに分かれます。

家に残る人と、外に出る人です。

判断というほどのものではなく、体がその方向へ動いただけです。

家に残る人は、試合が終わる前から冷蔵庫に意識が向いています。
表彰式が始まる頃には、もう缶を手に取っている人もいるはずです。

テレビの音を聞きながら、家族と軽く乾杯する人もいます。
一人で静かに飲む人もいます。

外に出る人は、理由がとても単純。
遅い時間に家にビールがないなら、自然と近所のコンビニへ向かいます。

ここからは、言葉よりも式で見たほうが早い場面です。

家の中で増える一本

先ほど出てきた、金メダルの夜に動く人の数は240万人でした。
この中で、家に残る人を7割と置きます。

240万人 × 0.7 = 168万人

この168万人が、いつもより1本だけ多く飲む夜です。

168万人 × 1本 = 168万本

この168万本は、すでに冷蔵庫に入っていた分です。
レジを通らなくても、確実に消費として積み上がります。

外に出た人が手に取る本数

外に出る人は、家を出た分だけ少し多めに買います。
1本だけで戻る人は少数派です。

外に出る人を3割と置きます。

240万人 × 0.3 = 72万人

この72万人が、1人あたり2本買う夜です。

72万人 × 2本 = 144万本

この144万本は、夜遅い時間帯に一気に動きます。
冷蔵ケースの前で立ち止まる時間は短めです。
手に取られる銘柄も、だいたい決まっています。

本数を足して見えてくる夜の輪郭

ここまでを足します。

家の中で増えた分
168万本

外で買われた分
144万本

168万本 + 144万本 = 312万本

この312万本は、誰かが計画して動かした数字ではありません。
うれしいニュースを見た人の、ほんの小さな動きの合計です。

家で一本。
外で二本。
この違いが、式にすると自然につながります。

行動のサイズは小さくても、人数が多いと結果ははっきりします。
ニュースが数字に変わる瞬間が、ここにあります。

次は、ビールの横で一緒に動いているもの。
冷蔵ケースの隣で、同じ夜に手に取られる存在。
この辺りを、もう少し違う角度から眺めていきます。

ビールの横で静かに動くもの

金メダルの夜は、ビールだけが主役ではありません。
冷蔵ケースの前に立つと、自然と目に入る商品があります。
手が伸びる先は、毎回だいたい同じです。

最初に動くのは、つまみです。
難しい理由はありません。
缶を手に取った瞬間、もう片方の手が空きます。
その手が、近くの商品にそのまま伸びます。

つまみが増える夜を式で見る

先ほど、外に出た人は72万人でした。
この中で、つまみを一緒に買う人を半分とします。

72万人 × 0.5 = 36万人

この36万人が、1品だけ追加するとします。
単価を300円と置きます。

36万人 × 300円 = 1億800万円

ビールの話をしていたはずですが、横で1億円規模の数字が積み上がります。

ノンアルコールも同じ夜に動く

この夜は、お酒を飲まない人も同じ空気を味わいます。
乾杯のタイミングだけは、そろえたい人が多いからです。

金メダルの瞬間を見ていた人は2,400万人でした。
この中で、ノンアルコールを選ぶ人を1割とします。

2,400万人 × 0.1 = 240万人

この240万人が、1本ずつ手に取るとします。

240万人 × 1本 = 240万本

ビールとは別の棚でも、本数は同じように積み上がります。
売り場は違っても、動き方はよく似ています。

炭酸飲料が選ばれる夜

炭酸飲料も、この夜はよく動きます。
気分が上がると、刺激のある飲み物が選ばれやすくなります。

炭酸飲料を選ぶ人を、ノンアルコールを手に取った人の半分とします。

240万人 × 0.5 = 120万人

この120万人が、1本ずつ買うとします。

120万人 × 1本 = 120万本

棚は違っても、同じ夜に同じ方向の動きが広がります。

視点を変えるとニュースは立体になる

ここまで出てきた数字を並べてみます。

ビール
480万本

つまみ
約1億円

ノンアルコール
240万本

炭酸飲料
120万本

どれも、誰かが仕掛けた動きではありません。
大きな宣伝があったわけでもありません。

金メダルという出来事を、それぞれの生活の中で受け取った結果です。

ニュースは、結果だけを伝えます。
金メダル。
記録更新。
順位。

そこに生活の目線を重ねると、別の景色が見えてきます。
一本増える行動や一品足す動きが、日本中で同時に起きます。

式にすると、人 × 行動 × 本数です。

この見方を持つと、スポーツニュースも経済ニュースも少し立体的になります。

次に金メダルの速報を見た夜。
冷蔵ケースの前で誰かが手を伸ばす場面を思い浮かべてみてください。
ニュースは、きっと前より面白く見えてきます。

A couple watching the Milano Cortina Winter Olympics on TV while drinking beer at home

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この記事を書いた人

カリフォルニア大学バークレー校在学中に、同志社大学経済学部に留学。FP2級、証券外務員一種、証券アナリスト資格保有。FOREX Dealingの専属アナリスト。15年以上の投資経験と投資に関する専門知識を活かし、記事を執筆する。
I am from the United States and studied abroad at Doshisha University in Japan. I am interested in areas such as real estate investment and economic news. I also have experience working at a major American securities firm and a real estate company, and I write articles for "FOREX Dealing" based on that experience.

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