49年間で最も低い失業率!
2019年5月3日発表の4月の米雇用統計で失業率は3.6%と発表された。これは、49年ぶりの低水準だ。賃金も伸び率も高く、個人消費を中心に内需は堅調だ。経済アナリストを中心として、当面の間、米景気が減速に向かうリスクは低いとの見方が主流だ。
米雇用統計とは?
米労働省労働統計局が、米国の労働者の雇用状況を調査した指標だ。非農業部門雇用者数は、農業部門以外の産業で働く就業者の数を集計し、同時に失業率も公表する。
計測期間
12日を基準日として、12日を含む週の雇用状況を調査する。
雇用統計の発表タイミング
計測期間から3週間後の金曜日(翌月の第一金曜日になる場合が多い)に発表される。具体的には、「夏時間:日本時間午後9時半」または「冬時間:日本時間午後10時半」に発表される。
雇用統計発表直後の為替変動
USD/JPY(ドル円) 15分足
雇用統計発表前から、USD/JPY(ドル円)が下落トレンドに転じた。発表直後に目立った動きはなく、織り込み済みといった印象だ。雇用統計前後には、「情報漏れ」により大口投機家が仕掛けてくることもあるので、テクニカル指標はあてにならない。注意が必要だ。
EUR/USD(ユーロドル) 15分足
USD/JPY(ドル円)と同様に、EUR/USD(ユーロ円)も雇用統計前からトレンドを形成。こちらは上昇トレンドだ。
GOLD(金) 15分足
皆さんはあまり注目されていないかもしれないが、GOLD(金)のレートも同じ時間帯に大きく動いている。ドルが売られて、比較的安全な通貨(JPYなど)や安全資産といわれる「金」が買われた格好だ。
なお、この時のGOLD(金)の週足を見ると、各種テクニカル指標が下落トレンドを示唆していたので、指標発表前後は特にテクニカル指標が当てにならないし、市販のサインツールも当たらないだろう。大型指標が発表される時には、必ずポジションを手仕舞いしておこう。