【NYダウ】新型コロナウイルスの影響で歴史的暴落
現地時間3月9日の米国株式市場(NYダウ)の前場では、大暴落の展開に。なんと2,000ドルもの歴史的大暴落。取引が15分間停止されるサーキットブレーカーが発動される事態となった。
なお、日本時間の3月9日23:22時点では、およそ「-1,500ドル」まで戻してきたが・・・それでも異常な下げ幅であることに変わりがない。
今後は、リーマンショック級の大不況へ!?
米国株(NYダウ)はこれまで上昇一途だっただけに、長期目線で保有しているホルダーの利益確定売りが出やすい局面だ。
それだけに、新型コロナウイルスの拡大が「これからが本番」という状況も相まって、株式市場は暴落し続け、金融市場はますます冷え込み、「リーマンショック級」の大不況・大恐慌に発展する可能性もある。
米国株(NYダウ)の動向が世界の株式市場に与える影響は大きいだけに、今後の動向には注視していきたい。
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【為替:ドル円】101円台から102円台へ
今夜のドル円相場は値動きが荒くなっている。
米国株(NYダウ)の大暴落を見て、リスク回避目的で一時的に101円19銭まで円高ドル安が進行したものの、米国の債券利回りの低下の落ち着きとともに102円35銭まで反発した。
モルガン・スタンレーは、数日前に米国株の暴落を予想
世界的にも有名なモルガン・スタンレーは3月5日、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからなければ、米国株(NYダウ)は現値から10%以上、短期間で下落するリスクがあると予想していた。
これは、テクニカル的な要素というよりも、どちらかというとファンダメンタルズ分析の結果として導かれた数値であって、「2%程度の経済成長率の低下リスク」などに着目したという。
そして、同社のアナリストは、仮にパンデミックとなれば、企業収益にも大きな悪影響をもたらし、相当長期的な経済不況になるリスクがあるだろうとも述べている。
【Twitter】トランプ節は健在
米国株(NYダウ)が大暴落している時間帯に、Twitterでトランプ大統領の投稿を確認してみると、選挙関連の投稿(民主党を貶すような内容)ばかりだった。
あえてだろうか・・・経済関連の投稿は避けているような印象を受けた。
唯一、経済と関連のある投稿は・・・
「Good for consumer, gasoline prices coming down!」
日本語訳:「ガソリン価格が下がっていて、消費者のみんなにとっては良いことだよね!」
このような自画自賛的な投稿だ。
私がTwitterで投稿を見落としているのなら申し訳ないのだが、米国大統領が「2,000ドル」も米国株(NYダウ)が大暴落している最中で、「Fake News!」だとか、大統領選挙の相手の党の候補者を罵ったりだとかしているばかりでは、米国の国民としてはガッカリしてしまうのではないだろうか・・・。