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W杯で桁違いのビール消費予想
令和元年9月20日に、いよいよ日本でラグビーワールドカップが開幕する。そこで、ビール会社やパブ運営会社によると、W杯期間中にビールの消費アップが期待されるとのことだ。
世界中から外国人のラグビーファンが続々と訪日しており、日本人はもとより訪日外国人によりビール消費が増えるというのだ。「桁違い」の消費が予想され、関係者は増産体制を敷いている。
あるパブの運営者は、9月末から10月半ばにかけて、ビール消費量が通常と比べて5割増加すると予想している。
過去にはビールの品切れも
大会期間中にはビール不足が懸念される。同年7月27日の日本対フィジー戦では、会場の気温が30度を超えてハーフタイムには会場内の店舗でビールの品切れが生じた。
一試合だけならまだしも、W杯となると事情は全く異なる。既に大量の外国人ファンが日本を訪れており、まさに「桁違い」のビール需要が生じるため、ビール供給者は「品切れ」が発生しないように全力を尽くす構えだ。
ビールはラグビー観戦に欠かせない
ラグビーW杯のために来日するアイルランド人の男性は、「ビールを飲むことはラグビー観戦に欠かせない。社交行事の一環だ。」と語る。試合前後にパブに行き、試合の予想をしたり、試合の振り返りをしたりするのが楽しみだという。
日本のビール販売データ
日本のビール業界(ビール・発泡酒など)は、大手4社の販売シェアが99%を占める寡占市場だ。大手4社とは、キリン、 アサヒ、サントリー、サッポロだ。
国内販売量は減少傾向
過去20年(1999年以降)で最もビール(ビール・発泡酒・第三のビール)の販売量が多かったのは、1999年で564百万函だ。
そして毎年のようにビールの販売量は減少しており、特に2005年から2018年の間には、14年間連続の販売量減少を記録している。2018年のビール販売量は、394百万函(99年比30%減)である。
ビールシェアランキング(2018)
- アサヒ 37.4%
- キリン 34.4%
- サントリー 16.0%
- サッポロ 11.4%
1950年代~1990年代末までは、キリンが圧倒的な存在感を放っていたが、アサヒの台頭により、キリンは近年二番手に甘んじている。
ビールの税率の影響も
税率が低いのは、次の順番だ。
- 新ジャンル
- 発泡酒
- ビール