DD,NDD,ECN,STP | FX発注方式を解説

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目次

DD方式とNDD方式

はじめに

FXの発注方式には、大きく分けると「ディーリングデスク(DD)方式」と「ノーディーリングデスク(NDD)方式」の2種類がある。

DD方式は、日本のFX業者の9割以上が採用している一方で、NDD方式は7~8割以上の海外FX業者が採用している。

さらに、NDD方式の中でも、STP方式とECN方式に分かれる。

本稿では、DD方式、NDD方式(STP方式、ECN方式)について詳しく解説させていただくので、是非、ご参考にしていただければ幸いだ。

DD方式とNDD方式の違い

DD方式の特徴

FX業者が投資家と為替市場の間に介入する

DD方式のFX会社では、投資家の注文が、為替市場に直接発注されることがない。つまり、すべての注文に対してFX業者が相対取引をするので、「全ての注文を受け付ける」とポジティブな表現をしている会社が多い。

しかし、実際のところ、FX業者のカバーディーラーが注文を見て、FX業者独自の基準に基づき注文を通さないこともある。これが、いわゆる「約定拒否」だ。

そして、日本のFX業者のカバーディーラーは、顧客であるFXトレーダーの注文(「買い」と「売り」)を一定時間内に相殺して、自社のリスク許容範囲を超えた部分(相殺しきれなかった部分)についてカバー先にヘッジ取引の注文を出す。

この「FX業者内での注文相殺」は、日本の金融庁の通達で、日本国内のFX業者に対して認められている。

DD方式の場合、顧客であるFXトレーダーはFX業者との相対取引を行う形だ。

そのため、顧客が損をすればFX業者が利益を得るし、顧客が利益を得たら、その分だけFX業者は損失を被る。

つまり、投資家とFX業者は、完全な利益相反関係にある。

利益相反関係 - FX発注方式を解説 | DD,NDD,ECN,STP

DD方式のFX業者は「ストップ狩り(SL注文を約定させるように仕向ける)」や「微妙なレート変更」を駆使し、顧客の負けを誘うこともある。

それでも利益を出しすぎる顧客に対しては、利用規約違反などの名目で「口座凍結」を強行する例が目立つ。

NDD方式の特徴

FX業者が投資家と為替市場の間に介入しない

NDD方式は、FX業者が投資家の取引に完全ノータッチで、スプレッドや売買手数料だけが収益になる。

このため、顧客とFX業者の利益が相反することはない。

NDD方式のFX業者では、顧客が利益を上げて活発に取引をするほど、FX業者にも手数料収入が入り大きな利益を得ることができるのだ。

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DDとNDDのどちらが良いのか

FXトレーダーにとって有利なのは、顧客との利益相反が生じないNDD方式だ。

DD方式だと、「FX業者が稼げるか、顧客が稼げるか、いずれか。」という構図だ。

仮に顧客が大きく稼いでしまうと、その分だけFX業者の損失に直結する。

したがって、FX業者にとっては、「トレードが上手な顧客ほど、できれば居なくなってほしい。稼げない顧客が得意客だ。」ということになってしまう。

ECN方式とSTP方式

NDD方式には、ECN方式とSTP方式がある。

主な特徴を挙げながら、両者について説明させていただきたいと思う。

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ECN方式の概要

ECN方式は、「Electronic Communications Network」の略。

マーケット参加者同士が注文をぶつけ合う方式で、株式取引と似ている。

スプレッドは狭いのだが、取引ごとに別途手数料が課金されるのが一般的だ。

ECN方式では、大規模なグローバル銀行や大手リクイディティ・プロバイダー、投資家等が相互に注文を出し合って、投資家からの注文をマッチングする。

一方の取引相手が注文を行えば、その情報を板情報として確認しながら注文できるので、フェアな方式だ。

マッチングはオークション形式で、売買の注文が合致すれば、注文はスムーズに約定する。

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NDD方式の概要

STP方式は、「Straight Through Processing」の略。

スプレッドにFX業者の利益をのせて顧客にレートを提供する方式だ。

STP方式を採用するFX業者は、カバー先の金融機関のレートを参照し、そのレートにスプレッドを上乗せしてトレーダーへ提示する。

カバー先からの提示レートと、トレーダーへの提示レートの差がFX業者の利益となる。

FX業者が「レートを上乗せ」するという工程を含む分だけ、ECN方式よりも取引の透明性が低下すると考えられる。

手数料の上乗せ - FX発注方式を解説 | DD,NDD,ECN,STP

ECN方式とSTP方式のどちらが良いのか

FX自動売買ソフト(EA)を用いて為替取引を行う場合であっても、より透明性が高く、スプレッドが狭いECN方式を選ぶことが望ましい。

STP方式だと、FX業者がレートに利益を上乗せするため、FX業者によって提示レートが大きく異なる場合がある。

このため、投資家が選んだFX業者次第でFX自動売買ソフト(EA)が売買をしなかったり、成績が変わってしまったりするリスクがある。

ECN方式のFX業者

海外FX業者の多くは、ECN方式を採用している。

それらの中でも特におすすめできる会社を紹介させていただきたい。

Traders Trust(TTCM)

ECN方式 プロ口座とVIP口座

Traders Trust(TTCM)は、バミューダ共和国にて「TTCM Traders Capital Limited」として設立・登記している(法人登記番号No.54135)。

そして、キプロス証券取引委員会(CySEC)にて金融ライセンス番号107/09を取得している。

世界最狭水準のスプレッドが魅力だ。

さらに、取引量に応じてキャッシュバックがある。

そして、日本人の常勤スタッフおり、日本語でサポートが受けられる。

公式ウェブサイトも日本語に完全対応しているし、創業以来、入出金トラブルもない。

FX発注方式を解説 | DD,NDD,ECN,STP - TTCM

AXIORY(アキシオリー)

ECN方式 ナノスプレッド口座

AXIORY(アキシオリー)は、ベリーズに本拠を構えるグローバル正規金融機関だ。

そして、正式な会社名は「Axiory Global Ltd.」となっている。

AXIORY(アキシオリー)が保有する金融ライセンスは、「 IFSC/60/255/TS/19」となっている。

なお、IFSCとは、「International Financial Services Commission」の略で、日本語訳すると「国際金融サービス委員会」であり、IFSCは国際水準での金融サービスの規制を行っている。

AXIORY(アキシオリー)では、完全日本語化された公式サイト日本語チャットのサポート体制が完備されている。

レバレッジは最大400倍であり、ナノスプレッド口座(ECN方式)は特に人気が高い

国内外の多くのFXトレーダーから非常に高い評価を受けているのでご紹介させていただく。

AXIORY(アキシオリー)公式サイト - FX発注方式を解説 | DD,NDD,ECN,STP

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この記事を書いた人

中学時代から株のチャートを眺めて株価を予想し、大学生(18歳)になって直ぐに証券口座を開いて株式投資とFXを始める。新卒で東京の中小企業に就職するも、企業の将来性に不安を感じて僅か5か月で退職し、複数回の転職も経験。自宅で株取引とFX取引をして成功と失敗を繰り返しながら投資の実力を培う。現在は、主にFXで毎年安定してサラリーマンの平均年収の約3倍程度の投資収益を出している。複数の海外FX口座を利用中。FXで大きな儲けを獲得し、現在は不動産投資にも挑戦中!

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