中国人民銀行の外貨準備は減少
中国人民銀行(中央銀行)が発表した2020年2月末の外貨準備は、前月末から87億7,900万ドル減少し、3兆1,070億ドルとなった。
新型コロナウイルスの影響で為替市場等が不安定な動きとなり、中央銀行が為替介入を行った可能性があり、そのために外貨準備高が減少した可能性がある。
これまでも、中央銀行は為替市場が不安定になるたびに為替介入を行っており、その度に外貨準備高が変動しており、新型コロナウイルスの蔓延騒動が落ち着くまでは、引き続き、断続的に中央銀行による為替介入が行われるものとみられる。
米卸売在庫は下方修正
米商務省が2020年3月6日に発表した1月の卸売在庫は、大幅に落ち込み、前月比0.4%減(速報値0.2減)となった。一方で、卸売売上高は増加した。なお、2019年12月の同数値は0.3%減であり、0.1%の微減傾向となっている。
この微減傾向の要因として、昨年9月から10月末まで続いたゼネラル・モーターズ(GM)のストライキが一因ではないかとするアナリストの分析もある。
2019年には卸売在庫の動向が、GDPに1%程度の悪影響を及ぼしたこともあるため、この統計の動向の今後の動向次第では、その数値が経済に及ぼす影響が看過できない。