2020年3月 中国人民銀行の外貨準備高と米卸売在庫

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中国人民銀行の外貨準備は減少

中国人民銀行(中央銀行)が発表した2020年2月末の外貨準備は、前月末から87億7,900万ドル減少し、3兆1,070億ドルとなった。

新型コロナウイルスの影響で為替市場等が不安定な動きとなり、中央銀行が為替介入を行った可能性があり、そのために外貨準備高が減少した可能性がある。

為替チャート - 2020年3月 中国人民銀行の外貨準備高と米卸売在庫

これまでも、中央銀行は為替市場が不安定になるたびに為替介入を行っており、その度に外貨準備高が変動しており、新型コロナウイルスの蔓延騒動が落ち着くまでは、引き続き、断続的に中央銀行による為替介入が行われるものとみられる。

米卸売在庫は下方修正

米商務省が2020年3月6日に発表した1月の卸売在庫は、大幅に落ち込み、前月比0.4%減(速報値0.2減)となった。一方で、卸売売上高は増加した。なお、2019年12月の同数値は0.3%減であり、0.1%の微減傾向となっている。

米国の街並み - 2020年3月 中国人民銀行の外貨準備高と米卸売在庫

この微減傾向の要因として、昨年9月から10月末まで続いたゼネラル・モーターズ(GM)のストライキが一因ではないかとするアナリストの分析もある。

2019年には卸売在庫の動向が、GDPに1%程度の悪影響を及ぼしたこともあるため、この統計の動向の今後の動向次第では、その数値が経済に及ぼす影響が看過できない。

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この記事を書いた人

慶應義塾大学経済学部卒業、FP2級、証券外務員一種、宅建士取得。証券アナリスト(CMA)、テクニカルアナリスト(CMTA)保有。 FOREX Dealing Crop.代表、株式投資家兼為替トレーダー、不動産投資家。2007年に大学入学と同時にネット証券の口座を開設し、株式投資とFXを始める。投資開始当初は、リーマンショックの渦中で信用取引の短期売買を繰り返し、アルバイトで貯めた56万円を失う「大損」を経験。家庭教師のアルバイトをしながら株式投資とFXを続け、学費を投資で稼ぐようになる。そんな投資経験を活かして大手証券会社に就職し、自社資金を運用するプロップ・ディーラーとして10年以上勤務。現在は、専業トレーダーとして、株式投資・FXでサラリーマンの平均年収の3倍以上の収益を上げつつ、不動産投資家としても活動。東京・大阪を中心にマンション投資を行う。自身の投資で得た経験と専門知識をもとに投資の難しさや面白さ、ノウハウを世に広めていきたいと考え、FOREX Dealingを立ち上げ、情報発信を行っている。

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