「トランプ大統領が羽田に降り立った瞬間、相場は次のフェーズへ動き出した」
そう感じた投資家は、正しい。
市場はニュースでは動かない。
ニュースの「先」で動く。
専業で飯を食っている僕にとっては、今日、相場の未来像が一気に書き換わったように感じられた。
この記事は、
- すでに投資をしている人
- 政治イベントで儲けたい人
- ニュースに振り回されたくない人
- プロの視点を自分の武器にしたい人
そんな読者に向けて書いている。
読んだあと、今の相場が「まるで違って見える」ようになるだろう。
トランプ大統領来日で何が変わる?市場テーマの再編成
今日の日経平均は、50,512円 前日比1,212円高(2.46%)で引けた。
トランプ大統領訪日初日は景気の良い相場となったが、中長期的な視点で見るとどうだろうか。
本番は、これからだ。
来日イベントは中長期的な株価に「即効性」がない理由
訪日中のヘッドラインは
- 政治的儀礼
- 海軍基地視察
- 拉致被害者家族との面会
これらは短期インパクトこそ弱いが、中長期で相場を押し上げる政策ハンドシェイクが潜む。
市場はそこを織り込みにいくだろう。
今回の来日が持つ「最大の意味」
ポイントをひとつに絞るとしたら、「日米関係の再強化=日本企業へのリターン最大化」
トランプが嫌うのは、中国の台頭と米国の不利。
日本は「同盟国ビジネス」の筆頭。
だから僕は、半導体と軍事だけの短期テーマに飛びつく投資家は「ちょっと見えていないんじゃない?」と思ってしまう。
トランプ相場の中軸になるのは
国家安全保障×産業回帰の領域
ここに資金は流れ続ける。
プロの専業トレーダーが動かす本命セクター5選
僕は煽らない。
「飛び道具」ではなく、資金が腰を据える場所を狙う。
- エネルギー自立(電力網、LNG、原発、石炭火力高度化)
- 防衛産業(装備アップデート、射撃管制、迎撃システム)
- サプライチェーン再構築(脱中国と調達分散)
- 海洋安全保障(港湾、海上輸送、造船、資源探査)
- セキュリティ&情報防衛(サイバー・量子通信)
ここから、細かく解説していこう。
1)エネルギー自立:最長トレンドの起点
米国は「日本にもっと戦える産業を」求めている。
ウクライナ情勢、台湾有事リスク…。
電力が止まれば戦えない。
原発・送電は、日本が伸びる戦略領域なのはご存じだろう。
- 脱炭素に依存せず
- 安全保障目線で国策一体化
つまり、中期の資金流入が明確だといえる。
2)防衛:すでに走っているが「第二波」はこれから
防衛は「もう上がった」というには早い。
まだまだ、おいしいのはこれからだ。
過去最高の装備更新ラッシュは、まだ半ば。
来日会談後の「米国製装備パッケージの大型契約」は、日本側企業にとって大きな恩恵だ。
わかる人はすでに動いている。
3)サプライチェーン:世界の再編は日本が軸になる
中国依存回避が、米国発の国際常識になる。
そのとき強いのは、「モノづくりで裏切らない国」だ。
つまり日本
産業インフラ、物流、機械の底力が再評価される局面に入った。
4)海洋安全保障:世界がようやく注目した成長鉱脈
トランプは、中国の海洋進出を最も嫌う。
日本は、地理的にみると最前線に位置する。
船・港・資源・海底ケーブル
ここに米国資本の匂いが強くなれば、一気にテーマ化する。
今のうちに仕込んでおくと良いだろう。
5)サイバー&情報防衛:目に見えない戦争が主戦場へ
武器より先に「情報」を止める時代。
AI・量子・暗号化技術は、米国と日本が最も強い。
これは国家存亡レベルの投資領域で、「中期テーマのキング」といっていい。
日米首脳会談で、次に出る本命シグナル
政策文書の「一行」が数千億円を動かす
投資家が注目すべきは報道よりも共同声明の文言だ。
- エネルギー協力
- 自由で開かれたインド太平洋
- 先端技術の供給網
- 防衛装備の共同開発
- サイバーセキュリティ強化
ひとこと、一行あれば十分。
プロはそこを読みに行く。
実際のトレード戦略はこうだ。僕がやること。
当たり前だが、一気に飛びつかない
今日明日買う必要はない。理由は明確。
市場は会談結果を織り込む前段階
本当の初動は、会談内容が見えた後
プロフェッショナルは、
- 「押す場面」
- 「材料の確定」
この2つが揃うまで待っている。
MAと資金流入の確認が合図
- 20日線を割らずに踏みとどまる
- 出来高増加
- セクターETF資金流入
3点セットが揃えば、中期トレンドの旗が立つ。
利確ラインは「政策の節目」
注目のスケジュール感は、こんな感じ。
- 10/28:首脳会談
- 11月:APEC
- 年末:国防・予算執行方向性
- 年明け:政策具体化
政策の節目=利確タイミング
あせることなく、冷静に取りにいこう。
為替は軽くチェックしよう。円安はおまけ。
政治は為替を動かさない。
政治の結果が為替を動かす。
米国が強く、日本も強く。
その均衡点は「緩やかな円安トレンド」だと考えている。
輸出株は追い風。
だがここは主役ではない。
トランプ来日は序章にすぎない
6年ぶりのトランプ来日、この絶好の好機を逃さないようにしよう。
- 防衛
- エネルギー
- サプライチェーン
- 海洋
- 情報安全保障
この5大テーマは、明日ではなく
いま知っておくべき未来だ。
僕は、来日ニュースに踊らない。
来日が示す「次の世界」を見ている。
投資とは未来を当てに行くテレビゲームではない。
未来の上に立って、いまの値付けと戦うゲームだ。
皆さんには、ぜひその景色を見てほしいな
最後まで読んでくれてありがとう。
この先の値動きも、僕はここで共有する。
今日から始まるトランプ相場を、ともに勝ちにいこう。
【STEPで学ぶ】トランプ相場を読む前に押さえておきたい記事
株式投資ではファンダメンタルの知識だけでは足りない。
「投資家心理」を知ることも大切だし、なにより、自分の感情のコントロールができるようにしておいてほしい。
ここでは、レベルアップ方式でおすすめ記事を紹介する。
それぞれのSTEPで習得できる知識と視野を確認し、段階的に実力を底上げしていこう。
FXの内容になるが、株式投資にも通じる部分があるので、参考にしてほしい。
まずはメンタルとリスクの話から。
なぜ人は破産するのか、どこで判断を誤るのか。
このステップでは、過去の失敗事例を通じて感情と資金管理の重要性を直視する。
損失を最小限にとどめるための思考回路を、ここで見直してほしい。
次に学ぶのは、人間心理が相場でどう働くかという視点。
損切りできない、利益確定が早すぎる
その背景には「自分の心のクセ」がある。
ここでは、認知的不協和という心理メカニズムから自分自身の行動パターンを見直し、冷静な判断を磨いていく。
個人には見えにくいが、為替相場の裏には巨大資金の動きがある。
どのタイミングで、どのような条件下で動きやすいのか。
この視点を持てば、トレードの読みは一段深くなる。

