2022年3月 早期利上げは80%以上の確率か
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が利上げの前倒しを行い、コロナ以降続いてきた経済政策である量的緩和を縮小(テーパリング)することまで表明したことで、世界の金融市場が動揺している。
昨年から米国の利上げは、2022年に3回程度に分けて行われるという専門家の予想が散見されたものの、12月5日公表の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、市場の予想以上にタカ派な内容であったことから、為替レートに影響を及ぼしている。
FOMC議事要旨のポイント
- 利上げ開始に必要な雇用水準は早期達成可能な見通し
- 従来想定より早いペースでの利上げが実施できる見通し
- 利上げ開始後、保有資産の縮小も順次行う
- 資産縮小は前回の正常化時より早いペースで実施
- オミクロン型の出現で経済見通しはより不確実となった
FFレートとは?
- フェデラル・ファンド(Federal Funds)レートの略
連邦準備銀行(米国中央銀行)に預け入れる無利息の準備金(Federal Funds)が不足している銀行が、余剰の出ている銀行に無担保で資金を借りるときに適用される金利である。
利上げと為替相場の関係は?
米国FFレートが利上げを行うと、一般的には米国の金利が上昇するといわれている。そのため、利上げ後、米ドル高の傾向が長期間にわたって継続しやすい。金利の高い米国の銀行と金利の低い日本の銀行が預金先として選べるとしたら、皆が前者を選ぶことだろう。そのため、米ドルが買われるのだ。
利上げは為替相場で稼ぐチャンス
利上げにより週足・日足ベースの大きなトレンドは、ファンダメンタルズの観点から「ドル高」傾向になるとみられる。
そのため、1回あたりのエントリー・ロットを抑えつつ、4時間足、1時間足といった小さな波で押し目買いを行うことで勝機に繋がるだろう。
短期投資よりも、中長期目線でロットを抑えめにした為替取引が有効だと思われる。
MT4 自動売買ソフトを利用するのも一手
裁量トレードでどうしても上手くいかないなら、MT4で稼働できるEA(エキスパート・アドバイザー、FX自動売買システム)を利用して為替取引を行うことも考えたい。
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