toto BIG 4試合中止で確率が81倍に

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第1129回 BIGの概要

日本列島を直撃する台風19号(ハギビス)の影響で、第1129回 サッカーくじ BIGは4試合の中止が決まった。

本稿執筆時点のくじの対象試合は以下の通りだ。原則として、「試合中止または試合延期(別日程)」でくじの対象外となる。

ただし、同日中に時間を変えて試合を実施する場合には、サッカーくじの対象となる場合がある。

開催日
試合結果
ホーム
アウェイ
10/13 札幌 G大阪
10/13 鹿島 川崎
中 止
大宮
福岡
10/12 長崎 千葉
10/13 愛媛 新潟
10/12 山口 京都
中 止
水戸
10/12 琉球 東京V
10/13 町田 鹿児島
延 期
(くじ対象外)
山形 岐阜
10/13 徳島 岡山
中 止
横浜C
金沢
10/13 甲府 栃木
10/13 富山 熊本

第1129回 BIG 4試合中止が決定

toto BIGは、4試合中止ならくじは成立する。5試合中止なら、くじは成立せずに購入額が全額払い戻しとなる。

ところで、試合中止数毎のくじの当選確率の変化率は以下の通りだ。

試合数 当たりやすさ
1試合中止 約3倍
2試合中止 約9倍
3試合中止 約27倍
4試合中止 約81倍
5試合中止 不成立

各等の確率はどうなる?

4試合中止の場合のくじの各等の当選確率は、以下の通りだ。

なお、サッカーくじの場合、中止となった試合に限って「的中した」ものとみなす。

くじの等級 4試合中止の場合 通常時
1等(全て一致) 0.00169% (1/59049) 1/480万
2等(1個外れ)  0.03387% (20/59049) 1/17万
3等(2個外れ) 0.30483% (20/6561) 1/1万3000
4等(3個外れ) 1.62577% (320/19683) 1/1,643
5等(4個外れ) 5.69019% (1120/19683) 1/299
6等(5個外れ) 13.65564% (896/6561) 1/75

計算方法の例

4試合中止の5等の場合

実施される対象試合は全10試合とする。

外れは10試合の中から5試合が選ばれる(決まる)から、次の式となる。

10 C 5 × (1/3)^5 × (2/5)^5 = 0.1365645481

Cとは?

  • C:Combinationn
  • nCrという形で用い、組み合わせの数で用いる記号だ。高校の数学で学んだことがあるだろう。

過去の例(BIG 第838回)

熊本地震の発生により、toto BIG対象試合の4試合が中止となったことがあった。

その際は、次のような結果となった(toto公式サイトからキャプチャ引用)。

なんと、2等以下の配当金が全て「1口当たり300円」なのだ。

toto BIG 4試合中止で確率が81倍に - toto公式 熊本地震の例

BIG 第1129回 大量購入者続出

BIG 第1129回では、台風19号(ハギビス)の進路予想が予め想定できており、くじの購入締め切り前に時間的余裕をもって「4試合中止」が決まったことで、ネット上ではくじの大量購入者が続出しているようだ。

くじ対象試合の中止があるとしても、くじの購入締め切り後が多いようで「キャリーがある状態で4試合中止なんて、滅多にないチャンスだ!」などという声が見受けられる。

ネット上の様子

嘘か本当か分からないが・・・「Twitterで3千万円分のBIGを購入した」という人が居るようだ。

toto BIG 4試合中止で確率が81倍に - 大量購入者1

100万円以上のBIGを購入したという声は、何件か投稿されていた。

実は今回、筆者もBIGを購入したのだが、小心者の筆者は100万円を賭ける気にはとてもなれなかった。

toto BIG 4試合中止で確率が81倍に - 大量購入者2 約30万円分の「1000口」を購入したという、現実的な投稿も見られる。

toto BIG 4試合中止で確率が81倍に - 大量購入者3

大量購入は合理的?

サッカーくじを「リターンを求める投資」として見るなら、特に4試合中止の場合は「多量購入は非合理的」だ。なぜなら、1等に配当の配分が偏りすぎており、1等に当たらなければ大損をしてしまうからだ。

先述の熊本地震の例(BIG 第838回)でも見たように、2等以下の配当金は「1口当たり300円」となる公算だ。このため、購入者はあくまでも1等狙いでBIGを買うことになる。

「試合中止によりアップする期待値」に踊らされず、くじの購入にあたっては1等の当選確率(0.00169%)だけを考慮すべきだ。4試合中止のBIGの1等の当たりやすさは、ミニロト1等の当選確率(0.0005885%)の約2.87倍だ。

もっとも、「ミニロト1等の約2.87倍」といえば当たりやすそうに思えるが、もとの確率が低すぎる。たとえ1,000枚(30万円相当)のBIGを買ったとしても、1等に当たる確率は約1.69%にすぎない。約98%以上の確率で30万円近くのお金を失うことになるのだ。

BIGがいかに当たりにくいくじか、投資対象として適切ではないかが分かるだろう。BIGを含めて宝くじは、失っても痛くないお金で楽しむようにしよう。

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この記事を書いた人

中学時代から株のチャートを眺めて株価を予想し、大学生(18歳)になって直ぐに証券口座を開いて株式投資とFXを始める。新卒で東京の中小企業に就職するも、企業の将来性に不安を感じて僅か5か月で退職し、複数回の転職も経験。自宅で株取引とFX取引をして成功と失敗を繰り返しながら投資の実力を培う。現在は、主にFXで毎年安定してサラリーマンの平均年収の約3倍程度の投資収益を出している。複数の海外FX口座を利用中。FXで大きな儲けを獲得し、現在は不動産投資にも挑戦中!

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