ヒストリカルデータ選びが大切
ヒストリカルデータにより、バックテスト結果は大きく変わってしまう。巷のヒストリカルデータの多くは、為替変動のデータ(1分足チャート)の一部が欠けているので精度が低いといわれている。
1分足チャートの精度が高いヒストリカルデータを用いてバックテストをしなければ、「バックテストと実運用の結果が全く異なる」ということになりかねないので、注意が必要だ。
高精度のヒストリカルデータ
それでは、精度が高く信頼できるヒストリカルデータは、どこが供給しているのか・・・結論から言うと、以下の通りだ。
- Alpari
- FXDD
- Dukascopy
Alpari社のヒストリカルデータで検証したバックテスト結果は信頼性が高く、実運用と最も近い検証結果が得られる。極端なことをいうと、上記3社以外のヒストリカルデータでバックテストをする意義は全く無い。
それでは、Alpari社とFXDD社の検証結果を比較してみよう。
1分足ヒストリカルデータの本数比較
比較期間:2019.01.02 – 2019.09.26
Alpari社とFXDD社の同じ期間の1分足データを比べても、1分足データの本数に大きな差がある。
FXDD社(5,374,635本)は、Alpari社(7,300,444本)と比べて約26%も少ないのだ。その分だけ、Alpari社と比べてFXDD社のヒストリカルデータの精度が劣っていると考えられる。
Alpari社:7,300,444本
FXDD社:5,374,635本
バックテスト結果の比較
同じEAのAlpari社とFXDD社の検証結果を比べると、収益曲線は類似しているものの「純益」などの数値が全く異なることが分かる。なお、実運用ではAlpari社の検証結果と近い成績が出ることが多い。
下記の例ではAlpari社のバックテスト結果の方が純益が多くなっているが、必ずしもそうなるとは限らない。FXDD社のヒストリカルデータでバックテストをした方が、良好な数値(検証成績)が出ることもある。
Alpari社
FXDD社
高精度のバックテスト方法
高精度のバックテストをするなら、Alpari社のヒストリカルデータを利用するべきだ。それでは、Alpari社のデータでバックテストをする方法を解説させていただこう。
Alpari社デモ口座の作成
(1)MT4からデモ口座作成スタート
MT4のデモ口座申請画面でAlpari-Demoという文字が出てきたら、そちらを選択して「次へ」をクリック。
(2)「新しいデモ口座」を選んで「次へ」をクリック。
(3)個人情報を入力し、「次へ」をクリック。
「貴社からのニュースレター受取りに同意します。」にチェックしないと次に進めないので、そちらにチェックしておこう。
(4)Alpari社のデモ口座の作成完了
下記の画面が表示されたら、Alpari社のデモ口座の開設完了だ。「完了」をクリックしよう。
Alpari社のヒストリカルデータの利用
あとは、いつも通りにストラテジーテスターを開き、必要な項目を入力・選択してバックテストをすれば、MT4が自動的にAlpari社のヒストリカルデータをダウンロードしてバックテストを行うことができる。
FXDD社の場合には、同社の公式サイトから1分足データをダウンロードしてMT4に読み込ませる必要があった。
しかし、Alpari社の場合にはそのような手間が省けるので、高精度なだけでなく「無駄が無く効率的」という意味でも、Alpari社のデモ口座でバックテストをするのがオススメだ。