XMのロスカットルールを徹底解説

目次

ロスカットとは?

まずは、専門用語の整理をしよう。

ロスカットは、FX会社による強制決済のことをいう。FX会社の規定で投資家の含み損のあるポジションを自動的に強制決済してしまうのだ。

一方で、投資家の意思で行う決済を「損切り」という。損切りを先延ばしにすると、過大な含み損を抱えてしまいかねないので注意が必要だ。

そして、投資家が行う一般的な「損切り」の方法としてストップロス(損失の限定)がある。そして、ストップ注文(SL)の代表例として「逆指値注文」がある。

逆指値注文とは?

逆指値注文のイメージは、次の通りだ。
  • 「為替レートが上昇し、指定したレート以上に下がれば買い(手仕舞い)」
  • 「為替レートが下落し、指定したレート以下に上がれば売り(手仕舞い)」
普通の指値注文だと「指定したレート以下で買い」または「指定したレート以上で売り」とするところ、その逆の注文方法なので逆指値という。
逆指値は投資家自らの意思で設定するものだが、FX会社の規定で自動的にポジションがクローズされてしまうことがあり、これを「強制ロスカット」という。それでは、「XMの強制ロスカット(強制決済)ルール」について見ていきたい。

XMのロスカットの基準

既に述べたように、厳密にいうと「ロスカット(強制決済)」と「損切り」は異なる。FX会社の基準で自動的に執行されるものがロスカット(強制決済)だ。

XMにもロスカット基準があるので、こちらでご紹介させていただきたい。

次の基準を満たすとロスカット(強制決済)

  • 証拠金維持率:20%を下回る

次の基準を満たすとマージンコール

  • 証拠金維持率:50%を下回る

ロスカットになるとどうなる!?

XMでロスカット(強制決済)となり、含み損の大きいポジションが無くなってしまうと、証拠金は強制決済された時の「含み損」の分だけ減少することになる。
そこで、投資家は強制決済後に残った証拠金とポジションで取引を続けることができる。
なお、XMで複数の口座を持っていても、他の口座にロスカット(強制決済)の影響が及ぶことはない。
MXのロスカットルールを徹底解説

なぜロスカットになるの?口座凍結される?

「損切り」を怠った投資家の資金を守るために、FX会社がロスカット(強制決済)を行うのだ。

つまり、FX会社が投資家の資金を保護するのがロスカットの目的だ。ロスカットになっても、基本的には口座が凍結されることはない。

ロスカットにより投資家が全ての資金を失っても、再び同口座に入金して取引を行うことができる。そして、XMには「ゼロカットシステム」があるので安心だ。

ゼロカットシステムとは?

投資家の損失は「投資元本」に限定させる仕組みだ。損切りやロスカットにより投資元本以上の損失を確定しても、投資家は投資元本を失うだけで済む。元本を超えた部分の損失は、なんとFX会社が負担するのだ。
例えば、30万円を入金して、USD/JPYの急激な相場変動で100万円のロスカットが生じた場合・・・日本であれば、70万円の追加入金が求められる。
ところが、ゼロカットシステムのあるXMのような海外FX会社では、元本の30万円を失うだけで済み、追加入金は一切不要だ。

XMのロスカット関連まとめ

  • レバレッジ:最大888倍
  • ロスカット:証拠金維持率20%を下回ると自動的に強制決済
  • マージンコール:証拠金維持率50%を下回ると警告あり
  • ゼロカットシステム:あり

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この記事を書いた人

慶應義塾大学経済学部卒業、FP2級、証券外務員一種、宅建士取得。証券アナリスト(CMA)、テクニカルアナリスト(CMTA)保有。 FOREX Dealing Crop.代表、株式投資家兼為替トレーダー、不動産投資家。2007年に大学入学と同時にネット証券の口座を開設し、株式投資とFXを始める。投資開始当初は、リーマンショックの渦中で信用取引の短期売買を繰り返し、アルバイトで貯めた56万円を失う「大損」を経験。家庭教師のアルバイトをしながら株式投資とFXを続け、学費を投資で稼ぐようになる。そんな投資経験を活かして大手証券会社に就職し、自社資金を運用するプロップ・ディーラーとして10年以上勤務。現在は、専業トレーダーとして、株式投資・FXでサラリーマンの平均年収の3倍以上の収益を上げつつ、不動産投資家としても活動。東京・大阪を中心にマンション投資を行う。自身の投資で得た経験と専門知識をもとに投資の難しさや面白さ、ノウハウを世に広めていきたいと考え、FOREX Dealingを立ち上げ、情報発信を行っている。

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