パラボリックの特徴&見方と使い方

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パラボリックの概要と特徴

パラボリックは、為替相場のトレンド転換点を見極める「トレンドフォロー型」のテクニカル指標だ。常に買いか売りのポジションを持つことを想定して利用する。

つまり、買いポジションを持っているとき、為替レートのトレンドが転換して下落に転じると、買いポジションを手仕舞うだけでなく、「どてん」でショートの新しいポジションを持つ。

パラボリックの正式名称は、「Parabolic SAR」だ。SAR(ストップ&リバース)には「止まって逆に行く」という意味がある。つまり、「どてん」のことだ。

為替レートは、常に一方方向に動くわけではない。強いトレンドを形成していても、いつか必ずトレンドの勢いが弱まる。

パラボリックは、「為替レートの値動きはいつか必ず勢いを失い、転換点を迎えるはずだ」という考え方に基づいている。

パラボリックを使った投資法

パラボリックは、SARがライン(点の集合ライン)をもとにトレンドの向きを判断する。

  • 為替チャートがSARの上にあるときは上昇
  • 為替チャートがSARの下にあるときは下落

パラボリックの「ダマシ」

パラボリックは、「相場のボラティリティ(値動き)が大きい」ときに強みがある。

一方で、「相場のボラティリティが小さい」ときや持ち合い相場では、パラボリックのサインが点灯したままになったり、「ダマシ」が多くなったりする。

パラボリックの特徴&見方と使い方 - ダマシのチャート

上の画像では、ボラティリティが小さくなっており、パラボリックが長期間にわたって点灯したままになっている。また、上下に頻繁にサインが出ており、「ダマシ」が多い。

パラボリックの見方&使い方

EUR/USDの日足にパラボリックを適用したので、下記のチャートをご覧いただきたい。

パラボリックの特徴&見方と使い方 - チャートの上下にサインが点灯

白丸(SAR)より為替チャートが上にあれば、上昇トレンド。白丸(SAR)よりも為替チャートが下にあれば、下落トレンドだ。パラボリックが転換したときに、「どてん」するという戦略を取ることができる。

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この記事を書いた人

慶應義塾大学経済学部卒業、FP2級、証券外務員一種、宅建士取得。証券アナリスト(CMA)、テクニカルアナリスト(CMTA)保有。 FOREX Dealing Crop.代表、株式投資家兼為替トレーダー、不動産投資家。2007年に大学入学と同時にネット証券の口座を開設し、株式投資とFXを始める。投資開始当初は、リーマンショックの渦中で信用取引の短期売買を繰り返し、アルバイトで貯めた56万円を失う「大損」を経験。家庭教師のアルバイトをしながら株式投資とFXを続け、学費を投資で稼ぐようになる。そんな投資経験を活かして大手証券会社に就職し、自社資金を運用するプロップ・ディーラーとして10年以上勤務。現在は、専業トレーダーとして、株式投資・FXでサラリーマンの平均年収の3倍以上の収益を上げつつ、不動産投資家としても活動。東京・大阪を中心にマンション投資を行う。自身の投資で得た経験と専門知識をもとに投資の難しさや面白さ、ノウハウを世に広めていきたいと考え、FOREX Dealingを立ち上げ、情報発信を行っている。

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